最近ウィーンの森を御案内することが多くなっています。
団体ツアーの皆様と、個人のお客様やMy Busツアーなどで行きますが観光としてウィーンの森に行く場合は南方面が圧倒的に多いです。
こちらは名所が多くある割には個人的には非常に行きづらい所にあるので、北の森よりも訪れる回数が圧倒的に多くなります。
ウィーンの森はウィーン市を3方向から囲み、ウィーン市の3倍以上の広さを持ち、ヨーロッパアルプスの一番東の端っこの部分になります。
一般的にウィーンの森というこの"森"という言葉から緑地帯的なイメージがあるようですが
山なんですね。
個人旅行ではベートーヴェンゆかりの地であるハイリゲンシュタットにある遺書の家や
ベートーヴェンの散歩道、カーレンベルクなどがある北の森を訪れることが多いでしょう。こちらはウィーン市の中に入っていてまた公共交通機関でもある程度アクセスできるので行き易いですね。
団体旅行の場合は専用バスで動けるので前述したように南方面に行くことが多いです。
ガイドの立場からすればどちらがいいということは決してありませんが、ハイリゲンシュタットの遺書の家とかベートーヴェンの散歩道は森というより郊外の雰囲気ですが、カーレンベルクまで歩いたり、逆にそこから降りてくるような時にはウィーンのちゃんとした北の
森の雰囲気を味わえます。
それに対して南方面は森の中を走りながら見所を訪れるわけです。
ウィーンの南の森というと、カトリックでも重要なハイリゲンクロイツ修道院、ルドルフ皇太子が心中自殺をしたマイヤーリンク、リヒテンシュタイン城、シューベルトのゆかりのレストラン ヘルドリッヒスミューレ、ヨーロッパ最大の地底湖ゼーグロッテや古くからの温泉地で有名なバーデンなどが挙げられ、全てを限られた時間に見るのは不可能なので時間に合わせて様々に組み合わせができます。
観光名所以外でも地元で有名なハイキングコースがたくさんあります。
上の4枚の写真はついこの前ウィーンの森の南コースを御案内した時のもので、半袖でも暑いぐらいのいい天気でした。
天気がいい時のウィーンの森はより美しく、青空と緑のコントラストが印象的です。
一番左上の写真はハイリゲンクロイツ修道院の回廊の中庭で静かで敬虔な空気を感じます。
それ以外は全てマイヤーリンクです。
このマイヤーリンクのかつての狩猟の館は若干高い所に建てられているので、ここを背にしてウィーンの森の印象的な景色を見ることができます。
ウィーンに比較的長く滞在できる方は、公共交通機関を使ってもここに来る価値はあると思います。
このような重要な見所以外に地元で楽しまれているハイキングコースもお勧めです。