今日5月15日は聖霊降臨祭という祭日です。
ドイツ語では"Pfingsten" (プフィングステン)と呼ばれています。
日本では"祭日"という表現はおそらく今でもあると思いますが、昭和23年、1948年に
"国民の祝日に関する法律"が施行されて"祭日"はなくなり全て"祝日"となっていますが、
ここでは宗教的行事ですので祭日と表現したいと思います。
聖霊降臨祭は復活祭と同じように移動祝日(祭日)ですので毎年日が違います。
今年2016年に関しては、復活祭は3月27日 (日)でした。
その3月27日を1日目と数えて40日後の5月5日(木)がキリスト昇天祭 (Christ Himmelfahrt)で祭日です。
その次の日から数えて10日後にあたる今日の5月25日が聖霊降臨祭 (Pfingsten)というわけです。
聖霊降臨祭はペンテコステとも呼ばれ、イエスが復活した後その40日後にイエスは天に昇天、その10日後に再びイエスは弟子達の前に現れて様々な言語を伝えるという出来事があったことを祝う祭日です。
弟子達が集まっていると、突然天から炎のような舌が現れ、1人1人の上に止まります。
すると弟子たちは精霊に満たされて、様々な国の言語を話し始めた・・・ということです。
これは新約聖書の"使徒言行録"の2章1節以降に見られます。
紀元後130年にはキリストのお祭りとしてすでに存在していたようです。
ペンテコステはギリシャ語で"50番目の日"を意味するペンテーコステーに由来しています。
これはユダヤ教においての過ぎ越しの祭りから50日後に祝われる"シャブオット"の
ギリシャ語訳ということです。
シャブオットはもともと春の収穫に感謝する農業祭でした。
やはりユダヤ教のお祭りをここでもキリスト教は受け継いでいたわけです。
こちらでは今日の日曜日(Pfingstsonntag)と明日の月曜日(Pfingstmontag)は
お休みです。
参考までにキリスト教の成り立ちもどうぞ。