ウィーンによく見られるこの時期の花145 (シェーンブルン宮殿のフジのアーチ2016年)

以前シェーンブルン宮殿で春を感じることについて書きましたが、シェーンブルン宮殿にあるフジのアーチも毎年この時期恒例の話題となりました。

今年2016年のフジのアーチを紹介します。

 

このフジのアーチはシェーンブルン宮殿を正面に見て、

右側から宮殿の横を通って庭園に向かって行く途中にあります。

フジはドイツ語で、Blauregen

(ブラウレーゲン)とか、

Glyzinie(グリツィーニエ)、

学名ではWisteria sinensis

もしくはWisteria floribundaで、マメ科のフジ属です。

原産は東アジア(中国)ですが、 Wisteria floribundaは日本固有のものだそうです。

開花時期は4月終わり~5月で、ぶどうのようにぶら下がっていて、紫や明るい紫、ちょっと青っぽい紫色です。

 

長さは20cm~80cmぐらいで、高さは10mを超えるものもあります。

つる性の落葉樹です。

今年は数日間寒い日が続き、朝方はマイナスにもなりましたのでかなりの植物がダメージを受けました。

そのためこのアーチの天井部分はかなりスカスカになっていて、花の咲き方が小規模です。

 

 

 

フジ属はとても強く、木のようになっていきます。

また1年に2回咲きます。最初は今頃、2回目は7~8月です。

 

観賞用としてこちらではとても人気があり、垣根や壁、このシェーンブルン宮殿のようにアーチ状などにしているのをよく見かけます。

 

 

おもしろいことに右巻きで伸びるものと左巻きで伸びるものとがあります。

Wisteria sinensisは左巻き、Wisteria floribundaは右巻きです。

右巻きのWisteris floribunda は Japanische Blauregenと呼ばれています。

 

ここはいつもたくさんの人が立ち止まって写真を撮っています。

 

写真は2016年4月30日 10:30頃に撮影したものです。

 

 

 

 

 

 

 

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