一昨日は桜の森祭り(KIRSCHENHAINFEST)があり、カンザン(セキヤマ)が咲いているのがまだ見られました。
この種の桜はウィーンの色々な場所に植えられているのを見ることができます。
学名でPrunus(サクラ属)では今年ベニバスモモやアーモンドについて書きました。
今日のこの花もこの時期よく見られるPrunusです。
Gewöhnliche Traubenkirsche
(ゲヴェーンリヒェ
トラウベンキルシェ)、
学名ではPrunus padus L.,
日本語ではエゾノウワミズザクラです。
漢字で書くと"蝦夷の上溝桜" です。
落葉性の低木でバラ科のサクラ属で、ヨーロッパ北部やアジア北部に自生するサクラの一種です。
日本では北海道や青森県に見られるようですが、青森県で見つかったのは最近だそうです。
この写真だと分かりにくいと思いますが、全体的に細長く白い花がたくさん咲いています。
開花時期は4月~5月で、枝先にブラシのように20~40のたくさんの白い花をつけます。
花弁は5枚で、2cmぐらいの大きさでしょうか。
花の真ん中は緑色をしています。
高さは10m~15mぐらいです。
葉は卵のような形をしていて、互い違いに生えます。長さは5cm~9cmぐらいで、幅は3cm~7cmぐらいでしょうか。
エゾノウワミズザクラは平地や山地に見られますが、こちらでは公園や街路樹などにも多く植えられていて、うちのすぐ目の前の通りにも数本植えられています。
写真は全て2016年4月16日16:00頃,Raritätenbörseが行われていた
Botanischer Gartenで撮影したものです。