緑が溢れ始めているウィーンの街は散歩をするのが楽しい陽気になって来ました。
年間通して仕事をしていて緑や花が多くなると歩いていても気分がいいです。
さて、昨日は毎年この時期恒例の"Raritätenbörse"に行って来ました。
Raritäten (ラリテーテン)は、
稀な、珍しい、骨とう品とかいう意味があり、Börseは証券取引、金融市場、さいふなどの意味があります。
そこで私が勝手にこのタイトルに見られるように稀な植物の園芸市場なんて名付けています。
ここでは普段あまり見ることができない、地元では手に入りにくい珍しい植物が実際に店舗を構えている様々な園芸の専門業者によって披露され、同時に販売される、年1度のその世界では大きくポピュラーなイヴェントとなっています。
これが開かれている場所はベルヴェデーレ宮殿真横にあるBotanischer Gartenです。
ここは私も大好きな場所のひとつで、ウィーンの街中とは思えない緑の静けさ、また隣には有名なベルヴェデーレ宮殿があってたくさんの観光客が訪れるわけですが逆にここはまず地元の人しか来ません。
昨日は天気がよく、日中は十分半袖で過ごせる夏のようでした。
この普段静かなBotanischer Gartenが大変な賑わいを見せています。
散策路沿いにはたくさんの業者が店を出しています。
それぞれの店では売られている植物の特性、育て方など専門的な話を聞くことができます。
奥の方にはデッキチェアなどがいくつも置かれ、そこでくつろいでいる人や、緑の上に敷物を敷いて寝ている人もいて、まるで避暑地での休暇です。
ちょっとした食べ物や飲み物を提供する店もあり、中でもきのこ専門の屋台もありました。
実際に植物に興味がなくても昨日はここに訪れる方が非常に多かったと思います。
このRaritätenbörseは4月15日~4月17日の3日間で今日が最後です。
ウィーンに今来ている方はちょっと足を延ばしてみてもいいでしょう。