去年の夏もとにかく暑い日が多かったウィーンです。
30℃を越えた日が44日間もあり、35℃~38℃という日も多かったです。
その時期ウィーンに来られた方は、「もっと涼しいと思いました・・・」とか「日本の暑さから脱出できたと思っていたのに・・」という言葉を毎日のように聞きました。
今年もすでに4月に入ってさわやかで気持ちいい朝と日中も20℃を超える日が続いてます。
街中では半袖でいる人も多く見かけるようになりました。
さて、暖かい陽気になり、カフェのテラスに座っている人も多くなりました。
そろそろ冷たい飲み物を飲みたくなりますね。
毎年のことですが、何度となくお客様から"アイスコーヒー"を飲みたいんですが・・・という要望を聞きます。
ウィーンはカフェ文化が根付いている街ですから、アイスコーヒーも当然あるだろうと思われると思いますが、実は日本的なアイスコーヒーはほとんど期待できません。
それこそスタバにでも行けば提供されていますが、一般的なカフェハウスにはありません。
そもそもコーヒーは熱いものですから、それを冷たくして飲むという習慣があまりなかったからでしょう。
カフェに入って"アイスコーヒー"と注文すればアイスコーヒーは出て来ますが、全く別の
スタイルでのアイスコーヒーが登場しますので、えっ!と思われてしまうでしょう。
それが今日のテーマである"Wiener Eiskaffee" (ヴィーナー アイスカフェ)です。
こちらがそのアイスコーヒーです。
"Wiener Eiskaffee"(ヴィーナー アイスカフェ)と呼ばれ日本で飲まれているアイスコーヒーとはだいぶ違いますね。
Wiener Eiskaffeeにはバニラアイスが入っていて、そこにMoca(いわゆるエスプレッソ)が注がれ、そして
ミルクが入ります。
バニラアイスを最初に入れてコーヒーを注ぐ場合と、コーヒーの中にバニラアイスを後から入れる場合とあるようです。
そして生クリームが上に載せられ、
チョコレートが振り掛けられます。
冷たいバニラアイスが中で混ざって
大変おいしいです。
この写真に見られるようにたいていストローが付き、アイスを食べるための長いスプーンが付きます。
そのため、日本で飲むようなちょっと苦めのアイスコーヒーとは全く違い、どちらかと言えばコーヒーフロートみたいな感覚ですが、コーヒーは苦くありません。
ちなみにここ数年でこちらでは"gekühlter Kaffee"という表示で、日本で飲むようなアイスコーヒーもカフェによっては提供されるようにはなっていますが、ウィーンであればやっぱりこのWiener Eiskaffeeが定番です。
写真のWiener Eiskaffeeはラントマンのものです。