ウィーンにはたくさんの路面電車が走っていますね。
去年2015年はリンク道路開通150周年記念と同時に、路面電車も150周年記念です。
ウィーンの路面電車はリンク道路開通と同時に営業が始まりました。
最初の区間はSchottenring~Hernals間で、鉄道馬車から始まっています。
ウィーンの路面電車は市民の重要な足としてなくてはならない存在です。
リンク道路上から外側に向かってや、中心を全く経由しない路面電車など本当に多くの路面電車が活躍しています。
路面電車もウィーンの街の風景に溶け込んでいます。
さて、私も頻繁に路面電車を利用しますが、仕事でも日本のツアーの皆様と路面電車をチャーターして乗ったり、観光中に路面電車体験乗車をプログラムに入れている団体ツアーも多くあります。
乗るとわかりますが、たくさんの分かれ道があって、系統番号によって様々な方向に走るわけですが、分かれ道には当然ポイントがあります。
このポイントの切り替えは、通常路線の場合ポイントに設置してある無線が路面電車と反応して自動で切り替わるようになっています。
しかし時としてそれが機能しないことがあったり、プログラムされていないルートを走る時には手動で切り替える必要があるわけです。
右の写真は路面電車の運転手が車内から降りて、自らポイントを切り替えているシーンです。
この時に少し会話をして普段利用客には気付かないようなことも教えてくれました。
しかもこの方は快く撮影させてくれました。
ポイントが自動で切り替わらなかった場合は、運転手が車内に積んである専用の鉄の棒を持ち出し、線路の特定の部分に突っ込んでポイント切り替えを行います。
路面電車の運転手は自分が担当している系統番号のルートをしっかりと把握していますので(当たり前のことですが)ポイントが置かれている分岐点ではある程度慎重に通過することになります。
路面電車の運転士が外に出てポイントを切り替える光景は意外と多く日常生活の中で見られます。