復活祭も終わり、そして夏時間にも入り一日の日が長くなりました。
ウィーンの街はこの春の時期に咲く花がたくさんあります。
毎年その時期になるとその時期に咲く花が公園などのその場所を飾ってくれるので、リンク道路などを走っているだけで四季を感じることができ、様々な花の色と緑が混ざって街がより美しく見えます。
さて、今日はウィーンの街中の至る所に見られるピンク色の花を話題にしたいと思います。
ドイツ語では一般的にBlutpflaume
(ブルートプフラウメ)、
学名でPrunus cerasifera、日本語では紅葉スモモ(ベニバスモモ)です。
バラ科のサクラ属です。
BlutpflaumeはKirschpflaume(Prunus cerasifera)の葉が赤いものを指し、Kirschpflaumeとの交配から生まれたもので、Blutpflaumeと呼ばれているほとんどが
Prunus cerasifera 'Nigra'に属するそうです。
Kirschpflaume はチェリー・プラムとかミロバランスモモとも呼ばれています。
Kirschpflaumeはケルト人達にすでに知られていました。
Kirschpflaume自体の原産はバルカンや中央アジアで、5~8mぐらいの高さです。
日本には古い時代に中国から来たそうですが、日本ではここまでピンク色になるものはおそらくないそうです。(自分で調べたわけではないので自信がありません)
遠くからみるとサクラのように見えるのですが、サクラよりも10日程早く開花し、サクラよりも比較的小さめの花です。
またサクラと違って、花と一緒に濃い赤い葉が現れますが、最近のウィーンのBlutpflaumeは赤っぽい緑がまだ見える葉も多くあるような気がします。
ちなみにソメイヨシノは、花が散る頃に緑色の葉が出て来ます。
このBlutpflaumeは色もピンクで遠くからでも非常に目立ち、この時期に咲くレンギョウの黄色の花との組み合わせでとても綺麗です。
街路樹、公園、庭にとにかくよく見られ,こちらでは大変ポピュラーな樹木です。
ウィーンの街の至る所に咲いています。
写真は2枚共昨日2016年3月29日14:30頃撮影したもので、技術博物館のそばで印象的に咲いているものです。