数日前の3月15日は寒くなり、朝は0.8℃、日中も4℃にも達しませんでした。
雪が降ってきて、冷たい風が強く吹き、とても復活祭なんて雰囲気ではありませんでした。
この時はシェーンブルン宮殿の観光の後に、王宮からシュテファン大聖堂を経由して旧市街を徒歩観光しましたが体感的にはもっと寒く感じました。
そんな中でも自然は着々と春の訪れを示しています。
この時期地元では欠かせない有名な花のひとつにユキワリソウがあります。
ユキワリソウは春の訪れを感じさせるこちらでは大変にポピュラーな花です。
ドイツ語でLeberblümchen(レバーブリュームヒェン)、学名ではHepatica nobilis,日本語ではミスミソウとかユキワリソウとも呼ばれています。
キンポゲ科、ミスミソウ属の多年草です。
高さ10cm~15cmぐらいで、場所によっては多く咲いているので遠くから見ると、一瞬スミレのように見えるのですが、全然違います。
ちなみに写真ではユキワリソウの前にスミレが咲いています。
ユキワリソウは石灰地質の森や山中の林の中や茂みに多く見られ、ヨーロッパ、東アジア、北アメリカなどの北半球の温帯地帯に広く分布しています。
日本にも4種が自生しているそうです。
開花時期は3月~4月で、花の直径は1.5cm~3cmぐらい、花弁は6枚~9枚で紫や青紫が圧倒的に多く、極稀に白もあるそうです。
こちらは日本のユキワリソウで、1枚目の写真で見た花の色と全く違いますね。
こちらではピンクのユキワリソウはまず見ることができません。
日本では本州の中部以西の山間地に多く生育しているそうです
花が咲いている期間は約8日間で、夜と雨の時には花は閉じられます。
こちらでは公園や庭など、もちろん森や茂みなどにも多く見られ、春先に早く咲く花として非常に人気のある花です。
写真は2枚共うちの庭に咲いているユキワリソウで、2016年3月9日の15:30分頃に撮影したものです。