森の都とも形容されるウィーンの街は豊かな緑に包まれています。
"ウィーンの森"という言葉は有名で、ウィーンに初めて来る方からも「ウィーンの森というのはどこでしょう?」という質問を受けます。
ウィーンの森はウィーン市を北、西、南と大きく3方向を囲んでる広大な緑で、森というよりも山です。
それもそのはずアルプスの一番東にあるウィーンの街ですから、ウィーンの森はアルプスだったんです。
ヨハン・シュトラウスが作曲したウィーンの森の物語という曲もよく知られ、その曲のようにさわやかな緑をイメージします。
ウィーンに住んでいる地元人は別として、観光としてウィーンの森と言えばカーレンベルクが最もポピュラーでしょうか。
ウィーンは手軽に自然を満喫できるハイキングコースがたくさんあり、うちも天気がいい時には車でちょっと出かけてよく森歩きを楽しんでいます。
先日はSophienalpe (ソフィーエンアルペ)という西の森の一角をちょっと散策しました。
Sophienalpe (ソフィーエンアルペ)はウィーンの西の森の一角にある地元ではとても知られた標高477mの草原のような所です。
名前の由来は皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の母であるゾフィー(ソフィー)に因んでいます。
ゾフィーは夏の間、好んでここに滞在したということです。
ここからもウィーンの街を見渡すことができます。
この写真では見にくいですが実はずっと奥にウィーンの街が見えています。
この時期ですからもちろん緑がまだまだ少ないですが、それでもかなりの人が歩いているのを見かけました。
ここにはよく来るのでいつか夏の時期の風景を紹介しますが、見晴らしがよく草原がずっと広がっていて気持ちよく歩くことができます。
しばらく歩くと森の中に入り、もっと奥にはまた草原があり、Almmostというちょっとしたレストランがあります。
Sophienalpeはウィーン市が定めている"STADTWANDERWEG"の8号線になっています。
8号線は11kmのコースで上の写真でも見られるSophienalpeの一番知られた場所も通ります。
地元ではあまり知られていませんがここには1872年~1881年まで
Standseilbahnというちょっとしたケーブルカーが走っていました。
今は残念ながらありません。
Sophienalpeはウィーンの森の中ですからここには色々な所からアクセスできますが、
公共交通機関を使用すると複雑な乗り換えが必要ですが可能です。
国立オペラ座からだと1時間以上かかり、最後は徒歩で到着できます。
たいていの人は車で近くまでいって、そこを起点として散策を楽しみます。