ウィーンの街は絵になるスポットが星の数ほどあります。
ウィーンの街はぶらぶら歩くだけで十分楽しく、また深い歴史を感じることができます。
普通に歩いていれば外から見える部分しかわかりませんが、ちょっと建物の中に足を踏み入れてみると"知られざる美しい中庭"と同様に美しい階段ホール構造をたくさん見ることができます。
美しい階段ホール 1、美しい階段ホール構 2とすでに書きましたが、このテーマも不定期なシリーズにしようと思います。
ここの階段ホール構造は個人的にとても好きな空間のひとつです。
トスカーナ様式の柱がたくさん使用されていて古代神殿の中にいるような雰囲気がします。
実際ここの階段は螺旋構造になっているので、ぐるぐる回りながら上に上がって行きます。
ここの階段ホールは全体的に長方形をしているので、写真に見えている細長い窓のような部分は長方形の短い辺の部分です。
ある意味ではシンプルな建築様式かもしれませんが、階段の柵にあたる部分の装飾は素敵です。
この写真ではほとんど確認できませんがトスカーナ様式の柱は1本ではなく、1箇所に2本並んで使用されています。
一番上まで上がって行くと・・・
階段ホールの最上階に来ました。
ここからこの階段ホールを下に向かって眺めてみるとこのような雰囲気です。
写真の暗くなっている所がここの床部分で一番下になります。
この階段ホールが長方形の螺旋構造になっていることがわかり、
またトスカーナ様式に柱も1箇所に2本使われているのがしっかり見えますね。
この美しい階段ホールの名称は
"Säulenstiege" (ゾイレンシュティーゲ)で、柱の階段と日本語に直訳していいでしょうか。
皇帝カール6世とその長女であるマリア・テレジアの時代に建築されたものです。
ここは王宮(Hofburg)の一番古い部分であるスイス宮の中庭から入ることができます。