今年は復活祭が3月27日とかなり早いです。
街中は復活祭を象徴する物がお店などのショーウィンドゥなどに多く飾られています。
復活祭についてはまた後日話題にしたいと思いますが、謝肉祭が終わってこの時期の復活祭までの時期を四旬節・・・ドイツ語ではFastenzeitと呼んでいます。
教会に行くとイエス・キリストが復活をするまでのこの四旬節の時期、主祭壇が布で覆われているのを見ることができます。
つまり、主祭壇を隠してしまうわけです。
見開きの祭壇などもこの時期は閉じられています。
この祭壇を覆う布のことを"Fastentuch" (ファステントゥーフ)と呼ばれていますが、ちょっとおもしろいFastentuchを紹介します。
こちらはウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂です。
大聖堂に入ると奥の主祭壇には紫色にライトアップされたFastentuchを見ることができます。
主祭壇が隠されているわけですね。
普段見られる主祭壇と比べるとより目立っています。
これは一種のモダン芸術であり、このFastentuchは1枚の布ではありません。
主祭壇の近くで見るとレースみたいな物ががつぎはぎされていることが伺えます。
全体の形は綺麗な長方形ではなく、いびつなテーブルクロスのような雰囲気です。
右の写真は可能な限り拡大してみました。
これはマルチメディアの芸術家Eva Petričによるもので、彼女はウィーンやニューヨークで活躍しています。
全体の大きさは11m x 5mで鉤針編みされた古いクロスが無数につなぎ合せてあるもので、これらは芸術家本人が世界の色々な場所でののみの市や寄付によって手に入れたものです。