ウィーン市内観光で日本からのツアーの場合は必ずと言っていい程シェーンブルン宮殿を
訪れます。
確かにシェーンブルン宮殿はオーストリアで最も多くの方が訪れる場所ですし、
庭園も美しいので地元の方も多く訪れます。
ここは大型バスで宮殿の横まで来ることができ、世界遺産にも登録されている美しいバロック宮殿とロココの世界を楽しむことができますので、当然と言えば当然です。
しかし私個人的にはシェーンブルン宮殿ももちろん素敵ですが、ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂もウィーンに来たら是非近くで見て頂きたいと思います。
ウィーンの旧市街の特にリンクの内側は大型バスの規制があり、基本的には
バスで入ることができません。
オーストリア国家公認ガイドが所有している許可証(Einfahrtskarte)があれば、国立オペラ座の裏側のアルベルティーナ広場(2009年からアルベルティーナ広場の奥はHelmut Zirk 広場)にバスで入ることはできます。
一昨年2014年4月30日までは、国家ガイドが所有するEinfahrtskarteがあれば大型バスでシュテファン大聖堂のすぐ裏まで入ることができましたが、
5月1日以降は禁止されました。そのため大型バスではシュテファン大聖堂に来ることができなくなっているため、ここに来ようと思うと徒歩か地下鉄ということになり、団体ツアーでは少し支障があることからここに来ないツアーもたくさんあるわけです。
今でこそシュテファン大聖堂は街の真ん中にありますが、ウィーンの一番古いローマ時代の部分からすればその外側に位置しています。
この写真は2015年7月21日の午後16:00過ぎのもので、この週は猛暑日の連続で
とにかく暑かったです。
グラーベンから見たシュテファン大聖堂で、ゴシック建築の高い塔が印象的です。
歴史的にはシェーンブルン宮殿も重要ですが、シュテファン大聖堂の方がずっと古く、
地元の方からすればシェーンブルン宮殿はおそらく小学校時代に一度行ったきり・・・
という人が多いと思います。
そういう意味ではシュテファン大聖堂の方がよりウィーンらしいと言っても過言では
ありません。
そのような意味を持っているシュテファン大聖堂なので、ほんのちょっとでもいいので
是非近くで見て頂きたいと思います。