バロック様式の重要な宮殿あであるベルヴェデーレ宮殿はシェーンブルン宮殿よりも"バロック様式"という点では高く評価されています。
ここにはクリムトの接吻があるオーストリアギャラリーという美術館になっているいので、年々訪れる方が多くなっています。
このベルヴェデーレ宮殿上宮に入ると、すぐにまたわけのわからないものが天井から吊られているのがわかります。
こんな感じで紫のロープみたいなものが天井から吊られていて、そのまま床に塊となって置かれています。
これはRudi Stanzelというオーストリアのリンツで1958年に生まれた芸術家によるもので、彼の特徴は一見絵画的なのですが色と素材を重視したオブジェにより近いことです。
このモダン芸術は"A Pile of Primes"というタイトルで黒と紫の2色のアルミニウムでできた小さな鎖を繋げたものです。
この位置からだとわかりませんが、
近くに行って観察すると紫だけでなく、所々に黒の鎖が使われてることがすぐにわかります。
一見何の意味もなく、紫と黒の鎖が繋がれているようにみえるのですが、
実はある規則によってこれが制作されています。
床に置かれた塊はこんな感じで、所々に黒い鎖が使用されているのがわかります。
これには全部で110.616個の鎖が使用されていて、全体の長さが2.1kmもあり、重さは82kgです。
ある規則とは全てが素数で構成されています。
黒と黒の間に使われている紫の鎖の数は"素数"なんですね。
素数とは"1"と自分の数以外に約数を持たない自然数です。
モダン芸術とは本当におもしろいものですがすぐに理解するのは困難ですね。
以下も是非御覧下さい。
ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示、ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 2,
ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 3, ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 4、
ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 5 も参照して下さい。