オーストリアは小さい国ながらもそれなりの経済大国です。
何気なく観光立国というイメージが強いですが、もちろん観光業も重要であり、国のそれなりの保護があります。
でもこの国の産業としては製造業が一番の比率を持っていて、全体の25%は製造分野です。
その中でオーストリアの有名企業と言えば何でしょうか?
スキーをやる方であればどなたでも御存知ATOMIC,FISCHER,HEAD,BLIZZARD,TYROLIAなどはオーストリアの製品ですね。
日本ではスキー人口が減っているのは残念なことですが・・・。
しかし、圧倒的な売り上げを誇っているオーストリアのトップ企業とは"RedBull"です。
今日はこの"RedBull"について少しまとめます。
オーストリア重要企業(2015年)も御覧下さい。
RedBullはモーツァルトが生まれたザルツブルクを州都とするザルツブルク州のザルツカンマーグートFuschl湖に本社を置き、1984年に設立されました。
Dietrich Mateschitzが社長ですが、彼は1982年にタイを訪れた際、タイで販売されている"KratingDaeng"という栄養ドリンクで時差ボケを克服したと確信し、その経験に基づいてヨーロッパにこれを輸入しようと思いました。
本来の味にヨーロッパ人の口に合うように改良し、最初は健康問題などで色々と議論されたようですが、1987年からオーストリアで売られるようになりました。
時と共に大ヒットとなり、その後様々なエネルギードリンクが登場していますが、未だこのRedBullを超える物はありません。
オーストリアでは断トツトップの大企業で、2位のSwalovskiを大きく引き離しています。
世界160ヵ国以上で販売されていて、もちろん日本でも販売されています。
RedBullのオーソドックスは左から2番目のもので、それ以外にもSUGARFREE(右から2番目)、SIMPLY COLA (一番右)、ZERO CALORIES,さらにEDITIONシリーズがあり、
RED EDITON (Cranberry),SILVER EDITON (Lime),BLUE EDITON (Blueberry),
一番左のYELLOW EDITON (Tropical Fruits)の計8種類となっています。
"RedBull"のロゴは太陽を背にして2頭の赤い雄牛が向かい合っています。
RedBullはサッカー、
スキー、F1,エアレースとスポーツを通じての積極的な宣伝活動も行っています。
ヒントを受けたタイ産のものよりも圧倒的に世界に普及しています。
こちらではあまり飲みすぎるのはよくない・・・という人が多いです。
生活を観察していると朝方に若者が眠そうな顔をして飲んでいる人が多く見られます。
私個人的にも稀に飲むことがあります。
真夏の炎天下の中で徒歩観光をした後、氷を入れたレッドブルが飲みたくなります。
個人的に観光中に皆さんに勧めることはしませんが、オーストリアの産業を話題にする時にはこのRedBullを登場させます。
日本のお客様ではRedBulをl知っている方は多くても、これがオーストリアのものであるということはまだまだ知られていないようです。