今年の冬は日中でもマイナス、また朝方-10℃前後という日があったにもかかわらず、全体的に暖かい日が多いです。
自然を観察していると木が徐々に緑の芽をつけ、少しずつ花が咲き始めていることがわかります。
"ウィーンによく見られるこの時期の花"というタイトル上、毎年ほぼ同じ時期に決まって登場する花も多くありますが、それぞれ撮影場所や時間、また花自体も同じものではありませんので、ウィーンの四季を感じるという意味でも意義があると思っています。
前回はWinterling (キバナセツブンソウ)でしたが今日は地元でも有名な花です。
こちらはドイツ語でSchneeglöckchen
(シュネーグレックヒェン)、
学名でGalanthus nivalis,
日本語でマツユキソウ(待雪草)です。
ヒガンバナ科でガランサス属(マツユキソウ属)で、スノードロップのひとつです。
Schneeglöckchenは20種類ほど存在します。
マツユキソウは春を告げる花のひとつとして知られる多年草で
高さ5cm~20cm,葉は細く10cmぐらいで青っぽい緑です。
開花時期は2月~3月で白い花を
下向きにぶら下がったように
つけます。
花弁は6枚で、3枚が外側、3枚が内側で、内側の方が短くなっています。
遠くから見るとピーナッツのような形をしています。
Glöckchenは小さな鐘という直訳です。
原産は南ヨーロッパということですが、中央ヨーロッパでも多く見られ、ここウィーンでは
とてもポピュラーなこの時期の花で、公園や庭、茂みなどによく見られます。
2016年2月6日11:45頃の撮影でベルヴェデーレ宮殿横の植物庭園に咲いていたものです。