ここ数日はとても寒い日が続いています。
日中は-3℃~-5℃ぐらいで、風も強くて体感的にはもっと寒く感じます。
私は仕事は大好きですが、風が強いマイナス気温の中での徒歩観光は正直辛いものがありますね。
昨日は日中は-1℃だったものの、それ以前よりは少し暖かく感じました。
でもこの寒さが冬の間ずっと続くわけではなく、数日後には少し暖かくなります。
この寒さの中で徒歩観光をしている時に街中で"Sternsinger"に数回出会いました。
1月6日は"Heilige Drei Könige"でした。
Sternsinger(シュテルンジンガー)とは
12月25日~1月6日までこの聖三王(三賢者、三学者)であるカスパール、メルキオール、バルタザールの3人に変装した子供達が街中を歩き、色々な人々を訪れてちょっとした歌を歌い、その後に彼らに少しの献金をするという習慣です。
ドイツ語で"Stern"は星、"Singer"は歌う人で、東から星に導かれてイエスを拝みに来るという話から来ています。
これはカトリック教会では伝統的な習慣で、たいてい教会がオルガナイズした子供達が変装しています。
街中だけではなく、彼らは家にもやって来るんです。
その時には家の呼び鈴を押して、家主が出て来るとそこで歌を歌ってくれます。
うちにも毎年近くの教会で組織されたSternsingerがやって来ます。
こちらはウィーンで観光中頻繁に立ち寄る日本人経営のギフトショップです。
ここに皆様と入った瞬間に偶然にもSrternsingerが店の中にいました。
彼らはもう帰る所だったので、私が日本からのお客様に習慣を見せてあげたいから是非もう一曲歌ってくれと頼みました。
彼らは大変に喜んで数曲歌ってくれました。
日本の皆様に習慣を説明し、皆さん喜んで献金してくれました。
観光中にHeilige Drei Königeの話をしたので、これは最高のタイミングでした。
まさか、この店の中にSternsingerがいるとは思いもしませんでした。
Sternsingerはいつぐらいからあるかというと、例えばザルツブルクのペーター修道院の記録によれば1541年となっています。
それを初めとして1560年よりヨーロッパには急速に普及していったようです。
20世紀半ばから教会などが本格的に組織して、献金で集まったお金は世界の貧しい子供達に送られます。