オーストリアではサンタクロースがプレゼントを持ってくることはありません。
Christkind (クリストキント)・・・子供のキリストが持ってきます。
サンタクロースは聖人のニコラウスから生まれたもので、聖ニコラウスの日は12月6日で、
それはもう終わりました。
一昨日の12月13日はAdventの第3日曜日でしたので、うちでもAdventkranzに3本目のロウソクを灯しました。
さて、ウィーンには色々なクリスマス市がありこの時期の楽しみのひとつとなっていますが
今日ここで紹介するクリスマス市はちょっと変わった中世のクリスマス市です。
"Mittelalterlicher Adventmarkt"
・・・中世のクリスマス市は
12月4日~12月8日のたった5日間だけ軍事史博物館の前で開かれました。
文字通り中世の演出で屋台も街中のクリスマス市とは違い質素で、しかも店の人も中世の衣装を着ていました。
クリスマスツリーは写真で見られるように立てられていますが、それ以外はイルミネーションはなく、そこらじゅうに松明が灯されていてムード満点でした。
中世の職人を再現した屋台も多くありました。
写真左は靴屋さんで、実際にその場で制作しているのを見ることができました。
売られているのも中世風の物が多く、普通のクリスマス市とは全然違います。
食べ物や飲み物を提供する屋台も多くあり、肉も炭火で大胆に焼かれています。
当然プンシュスタンドもあり、当時のレシピを再現している店もありました。
右上はプンシュスタンドですが、酒場のような雰囲気です。
ウィーンではちょっと趣向を変えたクリスマス市であることと、5日間しか開かれていないこともありめちゃくちゃ混んでいました。
通常のクリスマス市とは違うものが食べられることもあり、フード系屋台とプンシュ屋台には特に多くの人が集まっていて、先に行く場所がないほど混み合っていました。
的に矢を放つコーナーやアーチェリーのようなコーナーもあって、子供たちが実際に楽しめるような場所もありました。
この中世のクリスマス市は他とは違っておもしろく、とても新鮮でした。
ウィーンの街の歴史を考えると、ハプスブルグ家の前のバーベンベルク王朝時代の12世紀半ばに彼らの宮廷が置かれ、12世紀終わりに現在の中心地の基本ができました。
その後の14世紀~15世紀ぐらいはこのような屋台が実際に出ていたかもしれません。