地元で非常に有名なクリスマス市のひとつに"Schloß Hof" (シュロスホーフ)のWeihnachtsdorfがあります。
Schloß Hofはベルヴェデーレ宮殿を建てさせたプリンツ・オイゲンが所有していたバロック宮殿で、NiederösterreichのMarchfeldというウィーンから離れた所にあります。
ちなみにベルヴェデーレ宮殿のクリスマス市も地元ではすっかり定着しました。
今日のタイトルにある"Weihnachtsdorf"はクリスマス村みたいな訳になります。
うちは毎年必ずこのSchloß Hofのクリスマス市に出かける習慣になっていて、今年も行ってきました。
ここは12,13世紀にすでに
Veste Hof と言われ、
1507年まで、マルヒ河の洗い越しとしてEckartsauerの所有でした。
その後所有者が何度か変わります。
この辺りは水害が多くあったことから1620年にHofbergに移されました。そこからこの宮殿の現在の名称が生まれます。
1725年にプリンツ・オイゲンがここを入手し、ベルヴェデーレ宮殿を建築したルーカス・フォン・ヒルデブラントにより、夏の離宮を意図とした現在のバロック様式の宮殿に改築されました。
1736年にオイゲン公が亡くなってから、彼の姪であるAnnna Viktoriaがこの宮殿を相続しましたが1755年にマリア・テレジアが入手し、その後ヨーゼフ2世が宮殿の2階部分を増築させました。
フランツ・ヨーゼフ1世の時代1898年にはここは軍の養成場所となってます。
現在はシェーンブルン宮殿やウィーンの王宮と同じImperial Austriaの管轄で、一般公開されていてい当時のたくさんのオリジナルの調度品などが残されています。
上の写真はメイン宮殿中庭です。
全体の敷地面積が50ha以上もあり、Schloss Hofのメイン宮殿、美しいバロック庭園、Meierhof があります。
Meierhof は当時プリンツ・オイゲンが宮殿の敷地に同時に所有していた居住空間、馬小屋、農業場、工房として使われた場所です。
この敷地全体がWeihnachtsdorfになっているわけです。
入口から入って行くとメイン宮殿とMeierhofの間にもたくさんの屋台が並び、イルミネーションがさらに雰囲気を盛り上げます。
屋台の数は100以上もあり、子供たちのためのアトラクションや馬小屋も見学できます。
建物内部にもたくさんの店が並び、またメイン宮殿内部もクリスマスをテーマにした特別展示などを見ることができます。
毎度! プンシュももちろん飲みました。
Meierhofの中にもプンシュスタンドがあり、ここでは座ってくつろぐことができます。
ここはウィーンの中心から車でA4高速道路経由で60㎞で1時間弱、Marchfeld経由だ50kmぐらいで1時間ぐらいとちょっと離れた所にあります。
しかも、ここは通常の宮殿見学に入場料がかかりますので、このWeihnachtsdorfにももちろん入場料がかかります。
しかし、規模が非常に大きいことと、クリスマス市以外でも楽しめることと歴史的にも重要な場所であることもあり地元では大変人気のあるクリスマス市です。
ウィーンのクリスマス市のように毎日開いているわけではなく、土曜日、日曜日の週末だけやってます。
今年は8日がMariaempfängnisの祝日だったので、7日の月曜日も学校が休み、そして多くの人が5,6,7,8の4連休をとったこともあり、7,8日もやっていました。