この時期はクリスマスが待ち遠しいな~・・・とわくわくしながら待つアドヴェントと呼ばれている時期です。
街中にはクリスマス市が例年通り多く並んでいて、地元の方がスタンドでプンシュを飲んでいる姿をよく見かけます。
クリスマス市のことをこちらでは一般的にChristkindlmarkt(クリストキンドルマルクト)と呼ぶことはここでもよく書いていますが、その他の呼び名としてはWeihnachtsmarkt
(ヴァイナハツマルクト)とかAdventmarkt(アドヴェントマルクト)といった呼び方で呼ばれることも多いです。
Weihnachtsmarktが"クリスマス市"という訳になります。
Adventmarktというと市庁舎やシェーンブルン宮殿のような大きなクリスマス市とは違い、こじんまりしていて、しかも毎日開かれているわけではなく、週末だけとか、また日にち限定で開かれていることが多いです。
そんなAdventmarktのひとつで、知る人ぞ知るAdmentmarktをひとつ話題にします。
こちらはウィーンの王宮の一角にあるハプスブルグ家ゆかりある教会のひとつで有名な
アウグスティーナ教会です。
先日ここのAdventkranzを紹介しましたが、左上の写真が教会内部でずっと奥の右側に
そのAdventkranzを見ることができます。
普段はこの教会はいつでも入れるようになっていますが、この教会からさらに奥に入った所で11月27日~11月29日3日間だけのAdventmarktがありました。
教会内部でのAdventmarktですから一般的な外でのクリスマス市とは全く違います。
右上の写真はそのAdventmarktの風景です。
このAdventmarktが開かれていた場所は教会の中から、さらに奥に行った"Georgskaplle" (ゲオルグ礼拝堂)です。
ゲオルグ礼拝堂はハプスブルグ家のOtto der Fröhlichen(陽気なオットー公爵)によって
1341年に作られたものです。
このオットー公爵はこのアウグスティーナ教会を作らせたFriedrich der Schöne
(フリードリヒ美王・・・1286~1330)の弟になります。
ゲオルグ礼拝堂の中だけで開かれているので、何かどこかのバザーのような雰囲気です。
売られているものは宗教関係のものが多く、その他にここのオルガンのCDや、クリスマスのちょっとした装飾品などもありました。
しかもクリスマス市には欠かせないプンシュやソーゼージなども提供されていました。
このような本当にこじんまりしたクリスマス市もいいものです。
しかもこの礼拝堂は通常入ることができませんのでちょっと得した気持ちになりました。