ウィーンの街は12月に入り、朝がかなり冷え込んだ11月終わりと比べるとここ数日はちょっと暖かく感じる朝が続いています。
今年でちょうど30回目を迎える市庁舎のクリスマス市は、
ここ数年ヨーロッパで最も有名な、また華やかなクリスマス市ということになっています。
何と言ってもイルミネーションと市庁舎のライトアップが美しく、規模も他のクリスマス市と比べると全然違います。
市庁舎前の広場だけでなく、
公園の木々や歩道にもイルミネーションが灯され、ここを見た瞬間にすぐにクリスマスの雰囲気に引き込まれます。
手前にはAdventkranzという4本のロウソクが立てられています。
例年通り"Frohe Weihnachten"と書いてありますが、これはクリスマスおめでとう・・・ということですね。
何回も書いてますが、こちらではクリスマス市のことを"Christkindlmarkt"と言います。
クリスマスプレゼントを持って来るのはChristkind・・・子供のキリストだからです。
サンタクロースは装飾やマスコット以外には絶対に登場しません。
ウィーンのChristkindlmarktは歴史があって700年以上前に遡ります。
ハプスブルグ家のアルブレヒト1世が1296年に、ウィーンの商人達に"12月市"を開くように特権を与えたことから来ています。
御覧のように素敵なイルミネーションです。
フランドル風ゴシック様式の市庁舎のライトアップを背景に、蝶や花の形をしたイルミネーションがさらに演出します。
この蝶はウィーンの市立公園のベンチなどにたくさん見られるウィーンの緑を管理する市役所の部門のシンボルです。
やっぱりプンシュスタンドが一番混んでいます。
このクリスマス時期はプンシュですね。
フード系も充実しているので、屋台の裏側に置かれた簡易テーブルで飲んだり食べたりしている人がたくさんいます。
今年のクリスマスツリーは110歳で、28mの高さがありチロルから運ばれました。
青、白、赤と1.600個のLEDランプがフランスの国旗を表しています。
当初は例年通りの飾り付けをしましたが、パリのテロ事件に因んで急遽、11月18日~19日に取り換えられました。
ここのプンシュカップも去年同様ハート型です。
"Häferl" (へーフェルル)と言われているプンシュカップのカップ代は3ユーロです。
ここはどんなに早くても薄暗くなってから行きましょう。
昼間行ってもイルミネーションの素晴らしさを見ることができません。
下記は市庁舎のクリスマス市のホームページ(ドイツ語/英語)です。
http://www.christkindlmarkt.at/