昨日の11月29日はアドヴェントの第1日曜日でした。
アドヴェントはクリスマスイヴから遡って4回の日曜日を数えるわけで、早くクリスマスが来ないかな~・・・とわくわくしながら待つ時期です。
このアドヴェントの重要な地元での習慣として"ADVENTKARNZ"があります。
ADVENTKRANZ
(アドヴェントクランツ)は
一般的にもみの木の葉をこのように円形にし、そこに4本のロウソクが立っているというものです。
これはアドヴェント第1日曜日にロウソクを1本灯します。
今年で言えば昨日です。
うちでも1本目を灯しました。
次にアドヴェントの第2日曜日に2本目を灯しますが、この時にすでに灯した1本目も同時に灯します。
アドヴェントの第3日曜日に3本目を灯し、すでに灯した2本も同時に灯します。
そしてアドヴェントの第4日曜日に4本目を灯し、すでに灯した3本も同時に灯します。
つまり4本全部灯されて、その週にクリスマスがやって来る・・・ということです。
4本のロウソクを同時に灯さなければならないため、ロウソクを灯し切らないようにする必要があります。
こちらは毎年お馴染みとなった市庁舎ChristkindlmarktのADVENTKRANZです。
これは今年のADVENT第1日曜日の前に撮影したものですから、ロウソクはまだ灯されていません。
電気のロウソクで、ひとつひとつに蝶がデザインされています。
このADVENTKRANZで待ち合わせをする人も多いです。
もともとAdventkranzは、1839年、プロテスタントの神学者で教育者のJohann Hinrich Wichern (1808–1881) によって導入されました。
その理由は、とても貧しい子供達がAdventの時期にしょっちゅう「いつクリスマスが来るの?」と聞いてきました。
そこで彼は、20本の赤い小さいロウソクと、4本の白い大きなロウソクでこの現在のAdventkranzの形をしたカレンダーを作ったのです。
毎日赤い小さなロウソクが1本ずつ灯され、日曜日ごとに大きな白のロウソクが
灯されました。
これによって子供たちがクリスマスまでの日数を数えることができたのです。 カトリックにこのAdventkranzが登場するのは1925年ということです。
街中を歩くと色々なADVENTKRANZを見ることができます。
オーソドックスでは赤いロウソクですが、それ以外にも様々な色があります。
また、円形でなく、ロウソクが直線的に並んでいるタイプのものもあります。
右に見られるAdventkranzは
アウグスティーナ教会に置かれてるものです。
昨日この教会内部を御案内した時にちょうどここの修道士が1本目のロウソクに火を灯していました。