最近またウィーンの森に行くことが多くなりました。
日本からの皆様とウィーンの森へ行く場合、多くは南の森に出かけます。
そちらは個人的には行きづらいこと、また多くの歴史的重要な場所が点在しています。
日本からのツアーの場合、午前中ウィーン市内観光をし、午後オプショナルツアーとしてウィーンの森が設定されていたり、組み込みでウィーンの森が入っていることが多いわけですが、上述した南の森に行くことが圧倒的に多く、その中でも特にゼーグロッテ、
ハイリゲンクロイツ修道院、マイヤーリンクが主流ですがm場合によってはバーデンが入ることもあります。
半日ウィーンの森観光で3か所の入場観光は詰め込み過ぎなので、入場は2箇所で、
途中、軽く写真ストップをする場合がほとんどです。
そんな時によく行くのがリヒテンシュタイン城です。
以前雪化粧のリヒテンシュタイン城を話題にしましたが、今回は夏の時期のお城です。
リヒテンシュタイン城は、
ウィーンの森南に位置するMariaenzersdorfにあります。 あまり知られていませんがウィーンの森がリヒテンシュタイン公国の発祥の地というわけです。
Hugo von Petronell- Liechtensteinが この場所に塔と礼拝堂を備えたお城を、1130~1140年に作らせました。
その直後彼はHugo von Petronell von und zu Liechtensteinと名乗っています。
この人物がリヒテンシュタイン家の最初であるわけです。
13~15世紀にかけて何回も拡張され,14~19世紀初めまではここの持ち主が頻繁に変わって行きました。
1683年のオスマントルコの2回目包囲の時にここは壊されて、それ以来廃墟となっていましたが、1808年に再びリヒテンシュタインのヨハン・リヒテンシュタインがこの廃墟場を入手し、中世の頃から残されていた土台部分などをそのまま使い、1836年に現在の形に
再建させました。
12世紀のロマネスク様式と19世紀のロマン主義的要素が混ざったとても美しいお城です。
かなり近くに行かないと見ることができません。
このお城の近くに駐車場があり、地元の人達が車で来て、この界隈のハイキングや散策をのんびり楽しんでいる人の姿をよく見ます。
内部は1時間ごとのガイドツアーで見学することができます。
ウィーンの森の緑の中にぽつんと立っているリヒテンシュタイン城はとても情緒があり、絵になります。
オーストリアにはこのようなお城がたくさん国内に点在しています。