オーストリア国家公認ガイドとして私が仕事で皆様に御案内する場所は圧倒的にウィーン市内が多いです。
ウィーン市内と言っても、ウィーンはかなり広い街で、しかもヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街ですから、見所も中心だけではなく外側にもたくさん点在しています。
ウィーン以外にも周辺のウィーンの森やヴァッハウ渓谷、ザルツブルク、グラーツ、ブルゲンラントなどにもよく行きます。
オーストリアでウィーンの次に見たい都市と言えばザルツブルクになるのでしょうか。
ウィーンからも日帰りで行くこともあり、ザルツブルクからウィーンへ、逆にウィーンから
ザルツブルクへ行くツアーも多いです。
ウィーンからツアーで日帰りでザルツブルクに行く場合はたいてい専用バスで移動します。
ウィーン～ザルツブルクは片道300kmありますので、往復600km、場合によっては
ザルツカンマーグートも経由することもあるのでかなりきつい日帰りです。
可能ではありますが・・・。
でもたまに電車でウィーン～ザルツブルクを日帰りすることもあります。
以前はウィーン～ザルツブルク間は片道3時間10分ぐらいかかっていたのが、オーストリア国鉄（ÖBB) からの railjet（レールジェット）の登場により2時間22分となりました。
今日はそのrailjetでザルツブルクに行った時のちょっとした様子についてです。
railjetは2008年4月から運行されている高速国際特急列車で、
オーストリア国内を始め,
ヨーロッパのオーストリア周辺
都市を結んでいます。
最高速度230km/hで走りますが、試験走行では275km/hを
記録しています。
ワインレッドが基調となり、
3色の異なるグレーも使われています。
今回はWien Westbahnhof (ウィーン西駅)から7:30発のrailjetに乗りました。
この時間のrailjetはかなり長い編成で、よく見るとWien Westbahhof～Bregenzという定番な国内ルートの他にWien Westbahhof～Zürich（チューリッヒ）も同時に連結されていました。
途中から切り離されてスイスのチューリッヒが終点です。
ちなみにこのrailjet7:30ウィーン西駅発で行くと、チューリッヒ到着は15:20ですので、
7時間50分ということになります。
時間的に結構あるな・・・と思いますが、鉄道の移動は好まれています。
私個人的には電車で6時間ぐらいの移動距離であれば飛行機より鉄道の方がいいかな・・・と思います。
上の写真ではチューリッヒ方面へ行くrailjetが連結されています。
車内風景は2等席ですが、それでも十分快適に過ごすことができます。
写真では時速225kmの状態ですが、最高時速は235kmの時もありました。
railjetはちゃんと定刻通りの9:52にザルツブルクに着きました。
ちなみにブレゲンツには14:17到着ですから6時間47分ということになります。
以前は8時間はかかっていましたからかなり短縮されたことになります。
