今週8月17日の月曜日から20℃近くも気温が下がり、猛暑日から一挙に肌寒い日中となりました。真夏の様子から一転して、長袖を着ている人が多くいます。
ウィーンの森の緑も少しずつですが、緑だけではなくなってきています。
さて、今日は去年5月の終わりに市立公園で咲いていて話題にした花を紹介します。
こちらはドイツ語でStorchschnabel
(シュトルヒシュナ-ベル)、
学名ではGeranium,日本語ではフウロソウ属です。
フウロソウ科のフウロソウ属で、多年性の草木植物です。
フウロソウ属は種類が多く、
430種類ぐらいあるそうです。
遅くとも16世紀ぐらいから栽培が始められ、18世紀終わりには
バルコニーなどに飾られるポピュラーな花になり、そして現在では庭や公園に数えきれない程見ることができます。
ラテン語のGeraniumは、ギリシャ語の「geranos(鶴)」に由来するそうです。
ドイツ語ではStorch(コウノトリ)、Schnabel (くちばし)で、花が咲いてる姿ではなぜこの名前になったのかわかりませんが、実は、長いくちばしのように見えることから、
果実を鶴のくちばしにたとえたもの・・・ということです。
開花時期は5月中旬~9月で、特に初夏から初秋にかけて多く咲き、ほぼ大陸全域で見られ、中央ヨーロッパでは野生で見られるのは16種あるそうで、日本種のものもあります。
花弁は5枚で、葉は切れ込みが入っています。花の色も様々で、紫、薄紫、薄いピンク、
赤、濃い青などがあります。
写真のものは直径2cmぐらいで、高さは20cmぐらいでしょうか。
2015年8月8日16:00頃ウィーンの森のマイヤーリンクで撮影したものです。
ちなみに数日前にこのマイヤーリンクに行った時にもまだまだたくさん咲いていました。