ウィーンを訪れればハプスブルグ家の歴史に詳しい方やエリザベートファンの方にとって、必ずと言っていい程行きたい場所のひとつにマイヤーリンクがあります。
マイヤーリンクはウィーンから35kmぐらい離れたウィーンの南の森一角にあり、
エリザベート皇后とフランツ・ヨーゼフ1世皇帝の息子であるルドルフ皇太子がここで
マリー・ベッツェラ男爵令嬢とピストル心中自殺をしたと言われています。
ここは残念ながら個人的には非常に行きづらいため、たいていの方はウィーンの森の現地ツアーやオプショナルツアーで行かれることと思います。
ツアーの場合は他にも回る所が多くありますから、ここで納得のいくまでゆっくり見学することは不可能です。
ここは去年10月からリニューアルされて、かなり多くの資料を見ることができるため、
私も頻繁にこのマイヤーリンクを訪れて皆様に御案内していますが、個人的にもおもしろい
内容だと思います。
このコーナーでもマイヤーリンクに関しては数回触れていますが、このあずまやはまだ話題にしていませんでした。
マイヤーリンクに着くと、最初の写真のように真っ先に建物の一部に礼拝堂が立っている
かつての狩猟の館が若干高い所にあるのがすぐわかります
礼拝堂の入り口すぐ左には壁がありますが、その壁の終わりに左上の写真に見られるちょっとしたあずまやがあります。
このあずまやは以前は見学できませんでしたが、去年リニューアルされてからは一般公開されています。
このあずまやの名称はFrühstück-PavillonとかTee-Pavillonと呼ばれ、ルドルフ皇太子が
朝食やお茶をする空間に使われていました。
入口には皇太子の写真があり、扉を開けて中に入ると、四角い空間で、右上の写真のように
皇太子の記念像が置かれ、座れるように椅子とテーブルがあります。
壁には皇太子の写真などが展示されています。
窓から見えるこの辺りの豊かな緑も印象的で、とても静かな空間です。
このマイヤーリンクは皇太子がここで最後を決意するぐらいのお気に入りの場所だったと
思いますが、冬は寒かったでしょうし、暖房だって限られていたはずなので、私達が考えるほどそんなに多くは滞在していなかったと思われます。
当時はそんなに簡単にここまでは来られませんでしたしね・・・。
ここを訪れた方は、是非あずまやにも入ってみましょう!
以下御興味があれ是非御覧下さい↓
悲劇のマイヤーリンク、新しくなったマイヤーリンク、マリー・ヴェッツェラの墓