ずっと30℃を超える暑い日が続いていましたが、やっとGewitterが来て、先週の月曜日から過ごし易い気温となりました。Gewitterとは雷を伴い強い雨が一時的に降ることです。
前回はウィーンではポピュラーすぎるボダイジュについて書きましたが、今回は自然で多く
見られる花です。
こちらの青紫の花はドイツ語でKornblume (コルンブルーメ)、
学名ではCentaurea cyanus,
日本語ではヤグルマギクです。
キク科、ヤグルマギク属の一年草です。
原産はヨーロッパで、もともと麦畑などに多く見られる雑草だったそうですが、
園芸用に改良されたものもあります。
ドイツ語名の"Korn"は穀物という意味に使われます。
写真を見ると分かりますが、麦っぽいものと混ざって生育しています。
後ろの朱色の花はヒナゲシです。
開花時期は6月~9月で、高さは
50cm~80cmぐらい、青紫色の花を咲かせます。
花は2cm~3.5cmぐらいで、
キク科特有の頭状花です。
(多数の花が集まってひとつの花を形成)
単独で咲いているよりも雑草などに混ざって多く咲いているので、逆に遠くからでもよくわかります。
穀物の畑や郊外のちょっとした草地などに多く見られ、また庭などにも見られます。
しかし何年も前から減少傾向にあります。
写真は2015年6月9日17:20頃にEuro Vero (ユーロ ヴェロ)に咲いていたものです。