ウィーンによく見られるこの時期の花 112  (ヤグルマギク)

ずっと30℃を超える暑い日が続いていましたが、やっとGewitterが来て、先週の月曜日から過ごし易い気温となりました。Gewitterとは雷を伴い強い雨が一時的に降ることです。


前回はウィーンではポピュラーすぎるボダイジュについて書きましたが、今回は自然で多く

見られる花です。


こちらの青紫の花はドイツ語でKornblume (コルンブルーメ)、

学名ではCentaurea cyanus,

日本語ではヤグルマギクです。

キク科、ヤグルマギク属の一年草です。


原産はヨーロッパで、もともと麦畑などに多く見られる雑草だったそうですが、

園芸用に改良されたものもあります。

ドイツ語名の"Korn"は穀物という意味に使われます。


写真を見ると分かりますが、麦っぽいものと混ざって生育しています。

後ろの朱色の花はヒナゲシです。



開花時期は6月~9月で、高さは

50cm~80cmぐらい、青紫色の花を咲かせます。

花は2cm~3.5cmぐらいで、

キク科特有の頭状花です。

(多数の花が集まってひとつの花を形成)


単独で咲いているよりも雑草などに混ざって多く咲いているので、逆に遠くからでもよくわかります。


穀物の畑や郊外のちょっとした草地などに多く見られ、また庭などにも見られます。

しかし何年も前から減少傾向にあります。


写真は2015年6月9日17:20頃にEuro Vero (ユーロ ヴェロ)に咲いていたものです。







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