"Wiener Kaffeehaus Kultur" (ウィーンカフェハウス文化)はユネスコの無形文化遺産にも登録されていて、伝統と歴史を持っています。
このコーナーでもいくつかのカフェハウスを紹介していますが、今日は中心にありながらも
あまり日本からの観光の皆様が行かないカフェについて少し書きたいと思います。
"Café Diglas" (カフェ ディグラス)はシュテファン大聖堂の裏側から100mしか離れていないWollzeileにあります。
カフェ ディグラスはディグラスファミリーによって1875年からの創業で、いくつかの店を出していました。Hans Diglas sen.はレストランを営業していて、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が最初のお客さんだったようです。
その息子のフランツとハンスはアメリカから帰り、ウィーンで店を出していました。
その兄弟が1923年に現在のWollzeile 10番地に Café Diglasをオープンします。
それからは様々な政治家や芸術家が集まるカフェとなりました。
店内は直角空間で、入ると目の前にケーキが置かれているショーウインドーがあります。
ここのケーキはこのファミリーのおばあちゃんからのレシピだそうです。
広くない空間にそれなりに多くのテーブルや椅子が置かれているため、他のお客さんとの距離が結構近いです。
バロック的アーチ型の天井が印象的です。
ここのカフェは個人的においしいと思います。
右上の写真はHäferlcaféで、大き目のカップにミルクが多く入ったカフェです。
ウィーンの伝統カフェの特徴のひとつであるスプーンが裏側になって水のコップの上に載せられています。
ここは外にテラスもあり、昼食時には地元のサラリーマンなどが多く集まります。
日替わりランチメニューも人気があります。
19:00からはピアノの生演奏も入ります。
Café Diglasの営業時間は毎日 8:00~22:30 です。
1999年からFleischmarktにもDiglasの小さな支店が出ています。
余談ですが、ここのトイレは以前このコーナーでも紹介した
えっ!!・・・と思う「名物トイレ」があります!