ウィーンのドナウ河は、本流、新ドナウ、ドナウ運河、旧ドナウと4本も川幅広く街を流れています。
中でも本流と新ドナウは平行して半ば直線的にウィーンを貫いています。
ドナウ河がウィーンに入る直前で、本流と新ドナウに分かれ、
その後すぐに本流から街の中心方面に流れるドナウ運河が枝分かれしていきます。
船着き場としてウィーンでは街の中心であるSchwedenplatzの運河にある船着き場から、また本流のReichsbrücke (帝国橋)から、またはNußdorfの船着き場と一般的に3か所から乗船することができます。その他としてMarina Wienという船着き場もあります。
運河は狭いので、通行できる船の大きさも限られているため、何日間もかけてドナウ河を
上下する大きなクルーズ船はたいてい本流にあるReichsbrückeに停泊します。
いつかまたここで話題にしたいと思いますが、Schwedenplatzの運河から下って本流に
出て、そのまま本流を上流に進み、また反対側から運河に入って、そのまま運河を下ってSchwedenplatzに1周して戻る3時間20分ぐらいのクルーズも楽しめます。
さて、Reichsbrückeから乗船し、そのまま本流を下って行と、
Freudenau(フロイデナウ)という水力発電所を通過することになります。このFreudenau発電所は
1992年~1998年に建設され、
翌年1999年から稼働しています。
建設中も、船の通行は可能で、
悪天候などによるドナウ河の増水にも対応されていました。
発電所建設中の1995年7月からは、同時に設置された閘門が使われるようになりました。
この水力発電所がドナウ河の流れをせき止めるように作られているわけですが、下流に向かって一番右側にこの閘門が作られています。
写真は、船がちょうどFreudenau閘門に入っている所です。私自身は別のクルーズ船に乗っていて、ちょうど閘門に入った所で、後方に向かって撮影したものです。
見えている船は私が乗船している船とほぼ同時に入って来た船で、ウィーン~ブラティスラヴァ間を90分で結ぶ LOD (lodná osobná doprava)の高速船です。
奥に見える山はウィーンの森の北側部分です。
さらに次回に続きます。