オーストリアの治安がいいことは、地元人にとっても、旅行者にとっても嬉しいことです。ウィーンも人口175万の街ですが、夜でも安心して歩くことができます。
しかし、それなりに物価の高い国ですし、EU諸国を含め、中でも物価がかなり低い国から
オーストリアに流れ込んでくる人も多いわけです。
ここに来て、しっかりドイツ語を学び、現地人と全く同じ立場で仕事をし、生活をしている人は全く問題ありませんが、逆に色々な状況で犯罪を犯してしまう人もいます。
以前オーストリアの国籍を取得した人をテーマにしましたが、年々オーストリアの国籍を
取るのは難しくなっているようです。
治安はいいと言っても、残念ながら犯罪はもちろん存在します。
これは日本だって同じことです。
オーストリアで犯罪を犯す人はどこの国籍を持った人かどれだけいるかというデータを
紹介します。
警察は去年2014年は、255.815人の犯罪者を取り締まりました。
その中で外国人国籍を占める犯罪者が1/3を占めています。
※2015年4月20日 ÖSTERREICHに掲載されたオーストリア内務省からのデータより
1.ルーマニア |
10.269 |
2.ドイツ |
9.260 |
3.セルビア |
9.065 |
4. トルコ |
7.217 |
5.ボスニア |
5.985 |
6.ハンガリー |
4.366 |
7.スロヴァキア |
3.616 |
8.ロシア |
3.111 |
9.ポーランド |
3.100 |
10.クロアチア |
2.496 |
犯罪と言っても、盗み、詐欺、麻薬、物を壊す、空き巣、法を犯すなど軽犯罪なども
多く含まれ、むしろ殺人は非常に少ないです。
ドイツが2位というのは意外でした。しかしオーストリアには最近ドイツから来た人がたくさん働いていて、街中にはドイツで話されているドイツ語を聞く機会が確かに多くなっています。
それ以外はトルコを除いて全て旧共産圏の国で、ルーマニアが1位というのは予想通りで、
1989年にベルリンの壁も壊れ、共産体制が崩壊したはいえ、まだまだかつての共産圏は
物価がかなり安いです。
しかしEUというヨーロッパ連合にも多くが加盟しているわけですから、ある程度の自由性もあり、この比較的物価が高い経済国であるオーストリアに流れ込んでくるという状況です。
ウィーンでは2区、10区、12区、15区、16区がもっとも犯罪が多い区となっています。
この結果もウィーンに住んでいると想像できます。