ウィーンによく見られるこの時期の花 107 (キリ)

前回は背丈が高いニセアカシアについて書きましたが、今回もかなり背丈が高い花で、

この時期の特徴的な花のひとつです。


こちらはドイツ語でBlauglockenbaum

     (ブラウグロッケンバウム)、

学名ではPaulownia tomentosa,

日本語ではキリです。

 

ゴマノハグサ科、キリ属で落葉広葉樹

です。

原産は中国の中央から西側です。


日本には古く中国から朝鮮を経由して入って来たようで、北海道の南西部以南で直裁され、もしくは野生化して山地に生育しているそうです。

 

背丈が20mぐらいまでとかなり高くなり、薄い紫の花を咲かせます。

高いので遠くからでもよくわかります。





開花時期は5月で、4cm~6cmぐらいの薄紫色で、下にぶら下がった鐘のような形で、

それがいくつも集まって垂直上30cmぐらいまでの高さにたくさん咲いています。

ドイツ語名のGlockeは"鐘"という意味です。


葉は40cmぐらいと結構大きく、ハート型で表面には軟毛があります。

花が咲いた後には卵型をした実がたくさん見られ、そこから種子がたくさん飛び出します。


古くから良質の木材として使われ、湿気を通さず、軽く、柔らかく、木目も美しいです。


こちらでは観賞用として人気があり、たいていの公園に植えられていて、ウィーンでも

頻繁に見られます。


ここに掲載した写真は、2015年5月18日 15:20分頃Tullnで撮影したものです。









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