こちらはドイツ語でBlauglockenbaum
(ブラウグロッケンバウム)、
学名ではPaulownia tomentosa,
日本語ではキリです。
ゴマノハグサ科、キリ属で落葉広葉樹
です。
原産は中国の中央から西側です。
日本には古く中国から朝鮮を経由して入って来たようで、北海道の南西部以南で直裁され、もしくは野生化して山地に生育しているそうです。
背丈が20mぐらいまでとかなり高くなり、薄い紫の花を咲かせます。
高いので遠くからでもよくわかります。
開花時期は5月で、4cm~6cmぐらいの薄紫色で、下にぶら下がった鐘のような形で、
それがいくつも集まって垂直上30cmぐらいまでの高さにたくさん咲いています。
ドイツ語名のGlockeは"鐘"という意味です。
葉は40cmぐらいと結構大きく、ハート型で表面には軟毛があります。
花が咲いた後には卵型をした実がたくさん見られ、そこから種子がたくさん飛び出します。
古くから良質の木材として使われ、湿気を通さず、軽く、柔らかく、木目も美しいです。
こちらでは観賞用として人気があり、たいていの公園に植えられていて、ウィーンでも
頻繁に見られます。
ここに掲載した写真は、2015年5月18日 15:20分頃Tullnで撮影したものです。