オーストリアはそれなりに税金が高い国で、天引きの割合も高いと思います。
・・・ということはそれなりに社会福祉が充実しているんではないかと思われます。
実際に生活をしていると、例えば医療費は社会保険の適用範囲ではかかりませんし
(サラリーマンの場合で、職種によって2割負担もありますが)、学校の授業料も公立であればかかりません。また、公共交通機関が安かったり、ウィーン市は市民の生活が快適になるようにいろいろなイヴェントなどを行ったりと・・・様々な所で感じることができます。
そんな状況で、果たして年金がどのくらい支給されるのかというちょっとしたデータが
新聞に掲載されていましたので、ちょっとのぞいて見ましょう。
※Sozialministerium より
単位はユーロ、ひと月の支給額
オーストリアの州 |
女性 |
男性 |
平均 |
ウィーン |
1.056 |
1.585 |
1.240 |
Niederösterreich |
932 |
1.618 |
1.195 |
Salzburg |
924 |
1.571 |
1.172 |
Oberösterreich |
875 |
1.583 |
1.152 |
Tirol |
865 |
1.505 |
1.123 |
Steiermark |
864 |
1.483 |
1.114 |
Kärnten |
881 |
1.449 |
1.108 |
Vorarlberg |
826 |
1.533 |
1.105 |
Burgenland |
844 |
1.511 |
1.101 |
オーストリア全体 |
842 |
1.378 |
1.052 |
オーストリアでは通常、女性は60歳から、男性は65歳から年金が支給されます。
どの職種も1年で14ヶ月分の年金が支給されます。
年金をもらいながら働くことも可能ですが、その際には年金も所得として計算されますので
当然税金がかかります。
もってかれる割合が高い割には、意外と年金支給額は多くありません。
しかし法律が変わって、1955年1月以降に生まれた人(今年60歳になる人)と、それ以前に生まれた人とでは年金額の計算方法が異なっています。
そのため、このデータはこれから大きく変わる可能性があります。