ウィーンの街はぶらぶら歩くだけでも十分楽しく、歴史の中での様々な言われある物を見ることができます。
また、街中だけではなく、ウィーンの森が広がっているのでたくさんのハイキングコースがあるわけです。
このコーナーでも、Hagenbachklammや、ウィーンでのお勧めのハイキングコースについても書いています。
そんなハイキングコースの中にも歴史的に興味深いものがたくさんあるわけですが、
ウィーンの森のバーデンとマイヤーリンクを結ぶヘレーネ渓谷も地元では有名です。
そこには、そこを散歩した人でないとまず知られていないベートーヴェンの跡があります。
ここのベートーヴェンの跡はベートーヴェンが描かれたプレートが岩の中にはめ込まれています。
そこでこの場所は、Beethovenstein (ベートーヴェンシュタイン)
と呼ばれ、"ベートーヴェンの岩"というわけです。
このプレートがある場所は、前述したHelenental (ヘレーネ渓谷)の一角にあり、バーデンの中心から6.2km離れた所です。
徒歩だと1時間30分ぐらいかかります。
このHelenentalをバーデンから通る
ハイキングコースは、Beethoven-Wanderwegと呼ばれ、
有名なベートーヴェン散歩道です。
このハイキングコースは、バーデン~Helenental~Steiniger Weg~
Hoher Lindkogel~Ruine Rauheneck~バーデンに戻ります。全18.1km,
高低差600m,所要時間7時間30分です。
バーデンはベートーヴェンの好んだ場所で、少なくとも10回以上は住んでいます。
ここには以前も紹介した" 第九交響曲の家"もあるくらいです。
このプレートには、「岩があるこの場所に、不滅のベートーヴェンが、1824年~1825年によく留まった」ということが記されています。
ベートーヴェンが、54歳~55歳の晩年ですね。
ちなみに第九交響曲はベートーヴェンが54歳の時に完成しています。