前回のウィーンによく見られるこの時期の花93では、Balkan-Windröschen、日本語で
ハナアネモネ (アネモネ・ブランダ)を紹介しましたが、今度は野生でたくさん見ることができる、そしてやはり地元ではとてもポピュラーなアネモネを紹介します。
つい先日家族とよく行くHagenbachklammに今年になって初めて行って来ました。
ここは名前の通りHagenbachという川が流れ、その川沿いに気持ちのいいハイキングコースが通っていて、オーストリアの自然公園Eichenhainの一角にあります。
予想はしていましたが野生の白い花が至る所に大量に咲いていました。
ドイツ語Buschwindröschen
(ブッシュヴィントレースヒェン)、
学名でAnemone nemorosa、
日本語ではヤブイチゲとか学名通りアネモネ・ネモロサと呼ばれています。
キンポウゲ科のイチリンソウ属で多年草です。
ヨーロッパ全般的に見られ、オーストリアでは標高2000mぐらいまで分布しています。
開花時期は2月~4月、花の色は白、高さは5cm~20cmぐらいまで、花弁は6~8枚です。
葉は手の平の形のように広がり、ギザギザの特徴的な形をしています。
2015年4月6日16:00頃の撮影です。
こちらもHagenbachklammで所々に咲いていた黄色い花で、ドイツ語でGelbes Windröschen
(ゲルべス・ヴィントレースヒェン)、
学名でAnemone ranunculoides、
日本語ではキバナイチゲです。
キンポウゲ科のイチリンソウ属で多年草です。
開花時期は3月~5月、花の色は黄色、高さは10cm~20cmで、葉はヤブイチゲと同じ様な形をしていますが、細長い特徴があります。
2015年4月6日16:45頃の撮影です。
どちらも草地や林や森の中に多く生育しています。
白いヤブイチゲの方が圧倒的に多く見られ、場所によっては密集して生育しています。
しかしよく注意して見ると、所々にキバナイチゲも咲いています。
次の写真はおまけです。
Hagenbachklammに咲いていたヤブイチゲとユキワリソウのコラボレーションです。
2015年4月6日17:00頃の撮影です。