ウィーンはハプスブルグ帝国時代からの混合民族の習慣で、様々な外国人が住んでいます。ここオーストリアの国籍を取った人、国籍は取らずに永住権を所有して住んでいる人、
留学している学生、短期滞在の社会人、そして数日間滞在の観光客など色々な人が住んでいます。
オーストリアは小国でありながら、それなりの経済国であるので、物価が低い国からの
出稼ぎ労働者や政治事情で亡命(難民)としてやって来る人はここオーストリアの国籍を
取得したいとたいていは思っているでしょう。
ちなみに私は日本国籍のまま永住権を所有していますが、現時点でオーストリアの国籍を
取ることには全く関心がありません。
さて、去年2014年オーストリア国籍を取得した人の数は7.693人だそうです。
ちょっと過去の統計を見てみましょう。
※Statistik Austria より
2004年 | 42.174 |
2005年 | 35.417 |
2006年 | 26.259 |
2007年 | 14.041 |
2008年 | 10.268 |
2009年 | 7.990 |
2010年 | 6.190 |
2011年 | 6.754 |
2012年 | 7.107 |
2013年 | 7.418 |
2014年 | 7.693 |
新たに国籍を取得した7人に1人はボスニア
出身だそうです。
2番目はトルコ、3番目はセルビアとなっています。
かつてのユーゴスラビアが多いですね。
国籍を取得した人数が多い州は
シュタイヤーマルク州20%増加、
ウィーン8.6%の増加です。
また829人がオーストリア人との結婚で
国籍を取得しているようです。
全体的には3.7%の増加になっています。
しかし、10年前と比べると遥かに少なくなっていますね。これはオーストリアの法的複雑さにも影響があると思われます。つまり、そう簡単には国籍は取得できないということでしょうか。新たに国籍を取得したオーストリア人のことをNeo-Österreicherと表現しているのを見かけます。
参考までにEU諸国出身者のウィーン在住人数も御覧下さい。