朝はまだちょっと冷え込みますが、日中は10℃を越える日が多くなり、春らしくなってきたウィーンです。
街中も緑がこれから多くなり、花もつぼみを多くつけています。
春を告げる花として、マツユキソウ、ヒメサンシキスミレ、ユキワリソウなどを紹介しましたが、やっぱり今日テーマにするこの花もこの時期には欠かせません。
これはドイツ語でPrimeln(プリーメルン)、学名ではPrimula vulgaris,日本では
プリムラとかサクラソウと呼ばれています。
サクラソウ科でサクラソウ属で、ほとんどが多年草です。
プリムラは栽培種が非常に多く、500種類以上と言われています。
原産は西、南ヨーロッパです。
開花時期は3月~4月、花は黄色や薄い黄色で、花の直径は3.5cmぐらいまででしょうか。
全体の高さは10cmぐらいととても低いです。
左の写真は上の写真とは違う別のプリムラですが、そのすぐそばに右の写真に見られる
薄紫のプリムラも咲いていました。
確かめたわけではないのではっきりわかりませんが、これはおそらく何年も前に、誰かがもっと色が濃い(例えば紫)園芸品種のプリムラを植え、時が経つにつれて、色がどんどん野生の黄色に近づいているのではないかと思います。
花が美しいので栽培種も多いわけですが、こちらでは標高1500mぐらいまでの自然の中でもかなり見られます。
また、植えたものが時と共に自然にどんどん増えていくことが多いので、この時期公園や
庭に至る所に準野生化(こういう言葉を使っていいかどうかわかりませんが・・・)した
プリムラをたくさん見ることができます。
今回の写真のプリムラは植物庭園の一角に自然に咲いていたものです。
撮影は2015年3月18日11:20分頃です。