国立オペラ座のすぐ斜め裏側にはアルベルティーナ広場という、カフェ・モーツァルト、ティローラーホーフなどの有名カフェもある二等辺三角形状の広場があります。
オペラ座を背にしてその広場に立つと、左側に騎馬像が見られるちょっとバルコニー的な
部分が印象的な王宮が目立ちます。
ここは、ウィーンの貴重な城壁の名残り1でも書いた、アウグスティーナバスタイと
呼ばれる昔の城壁の一部分です。
このアウグスティーナバスタイの上にはこの広場の名前の由来になっている
アルベルティーナと呼ばれる王宮の部分があり、アルベルティーナ美術館になっています。
ちなみに王宮のこの部分はAugustinertrakt(アウグスティーナ宮)と呼ばれています。
もう少し奥に行くとアウグスティーナ教会があります。
王宮は複雑なので、ついついどうでもいいような解説を書いてしまいましたが、
このアルベルティーナのすぐ下に有名なアウグスティーナーケラーという有名なレストラン
があります。
アウグスティーナーケラー(Augustinerkeller)は
入口が少しわかりにくく、アウグスティーナバスタイの上にある
アルベルティーナ美術館に行く
階段があり、その階段中腹に入口があります。
上にはエレベーターでもエスカレーターでも行けますが、
そちらの入口ではなく、階段下にあるちょっと小さめの入口です。
この写真では2つある入口の右側です。
Kellerとは本来"地下"という意味で、ウィーンには~kellerというお店が結構あります。
例えばRathauskeller、Piaristenkeller, Zwölfapostelkellerなどは地元でもよく知られています。
でもここは地下というよりも、昔の城壁の中という感じですね。でも写真で見られるように
Kellerによく見られる煉瓦造りのアーチ構造がしっかり見られます。
ここは1922年に建築家 Franz Matuschekniによってこの内装になり、1924年よりレストランとして営業が始まり、その30年後にBitzingerファミリーによって現在まで営業が続いています。
前菜のスープやサラダを始め、ウィーン名物料理のウィンナーシュニッツェル、ターフェルシュピッツ、フィアカーグラーシュ、魚やリゾットなどもあり、デーザートも自家製の
Apfelstrudelやザッハートルテ、クレープといったウィーン定番ものもあります。
場所柄たくさんの観光の皆さんも訪れ、その一方で地元の方も多く来るこのアウグスティーナケラーは国立オペラ座のすぐそばで、気軽に食事ができるレストランです。
営業時間は毎日 11:00~24:00 です。