ウィーン国際空港に到着してウィーンの街の中心に来る時には、個人旅行の場合は
オーストリア国鉄のS7やエクスプレスのCAT、タクシー、空港バス、団体旅行の場合は専用バスを使うことになります。
どの場合でも空港を出てまもなく見ることになるのは大きな石油コンビナートです。
高速道路の場合は左側に、国鉄の場合は右側に見ることになるます。
とても目立つので見逃すことはまずなく、これは何だろう・・・とまず皆さんが思われると
思います。
これはオーストリアの巨大企業の
ひとつである"OMV"です。
当時はÖMV (Oにウムラウトがついて、Österreichische
Mineralölverwaltung)と呼ばれていました。
現在ではオー・エム・ファウと短縮して呼ばれています。
このOMVは1956年に設立された
国営企業で、、1960年からこのシュヴェヒャート空港のそばで活動しています。
1987年には15%が民営化され、1989年には25%が"Borealis"に参入、(Borealisはヨーロッパで2番目に大きなポリエチレンゆあポリプロピレンの製造会社です)、
1994年にはアブダビのInternational Petroleum Investment Company(IPIC)が19.6%でOMVに参入し、1995年から"Ö"前述したようにOMVになりました。
Ö (Oのウムラウト)はドイツ語独自なので、インターナショナル化したことを受けて
Oにしたわけです。
石油精製を主に、国内を始めヨーロッパ11ヵ国、4200箇所のガソリンスタンドを展開しています。
1990年6月にOMV最初のガソリンスタンドがウィーンのAuhofに
オープンしています。
従業員数26.863人(2013年)でウィーン2区にオフィスビルがあります。企業の売上高ベスト10を
参照して下さい。
またAdria-Wien Pipeline (AWP)というアドリア海のトリエストからこのシュヴェヒャートのOMVまで伸びている420kmの石油パイプラインも有名で、1970年よりすでに使用されています。メインパイプは直径457mm、12のポンプステーションが設けられ、最大で
1秒間458リットルの石油を送ることができ、年間最大輸送量は1100万トンです。
そんなすごい企業をウィーンに到着して最初に見ることになるわけです。