今年は去年と比べると雪が多く降るウィーンですが、気温的には日中にマイナスになることはあまりないような気がします。
この冬の時期の咲いてる花として、枯れているよう見える木に触れたいと思います。
全くの枯れ枝のようにしか見えない
この木に黄色っぽく見えるものが
たくさんくっついていますね。
こちらの木はドイツ語では
Baum Hasel (バウムハーゼル)、
学名ではCorylus colurna,
日本語ではターキッシュヘーゼルと言ってもいいかもしれません。
ドイツ語でもTürkische Haselとも
言われています。
ハシバミ属、カバノキ科です。
原産は南東ヨーロッパから小アジアにかけてでしたが、この中央ヨーロッパでも多く見られ、東はヒマラヤ地帯まで広がっています。
よく言われるヘーゼルナッツは
セイヨウハシバミ(Corylus avellana)で、食用として世界的に流通しています。日本ではその95%がトルコから輸入されているようです。
ドイツ語ではGemeine Haselです。
こちらは2015年2月3日15時頃に撮影しました。
真っ直ぐで、高さは20mぐらいまでなり、葉は先がぎざぎざしたハート型で8~12cmぐらいの大きさです。
開花時期は2月~4月で、上の2枚の写真に見られるように、12cmぐらいまでの黄色に近い黄緑色のぶら下がっているような花を咲かせます。
ちなみにこの長くぶら下がっているのが雄しべであり、右の写真につぼみから小さな赤い花が見られますがこちらが雌しべです。
ここに小さな赤い雌しべがあるとは普通気がつきません。
最初は緑で、後に茶色と灰色が混ざったような色になる実は2cmぐらいで、9月以降に熟します。食用のヘーゼルナッツよりは少し小さめです。
Baum Haselは強いので、街路樹や公園に多く見られます。
ここで紹介したBaum HaselはMarchfeldkanal(マルヒフェルト運河)で見たもので、
ここにはそこらじゅうにBaum Haselが咲いています。
上の2枚の写真は2015年2月6日9:30頃に撮影しています。