前回のアーチの奥に見える風景5では、メルク修道院界隈の風情あるアーチの小路に触れましたが、今回第6弾もメルクの街です。
今回は中世の雰囲気がある街の小路に、フライングバットレス的なアーチがいくつもかかっている光景です。
石畳の小路にかかったアーチがいくつも見え、その奥に路が延びています。
左の写真をよく見ると、アーチとアーチの隙間にメルクの修道院がチラッと見えています。
アーチの形を見ると、手前は三角ですが、奥は孤のように滑らかになっています。
右の写真は大きめの通りからちょっとそれた静かな脇道的な小路で、ちょっと奥まで歩いて行きたくなるような雰囲気です。
小路の右下入り口には古い街によくあるPrellstein(プレルシュタイン・・・縁石)が見られます。
アーチの奥には建物のアーチ構造も見ることができますね。
このメルクの街はハプスブルグ家の前の王朝であるバーベンベルク王朝(976~1246)の
最初の居城が置かれた街ですし、さらにローマ時代からちょっとした集落も存在し、
とても歴史ある街です。
ちょっと静かな裏側に気付けば、このような中世的空間を見ることができます。