オーストリアの3大クラシックの作曲家と言えば、モーツァルト、ハイドン、シューベルト
ですが、シューベルトはウィーンで生まれたウィーン人です。
すでにここでは中央墓地のシューベルトのお墓、シューベルトの生家、ますの泉などを
紹介していますが、そのシューベルトに因んだもので、場所柄のせいか、あまり知られて
いないものがあります。
それはSchubert-Brunnenと
言われるもので、シューベルトの泉です。
この泉は、1928年ウィーンシューベルト連盟とウィーン9区(Alsergrund)の代表とで、
彫刻家Theodor Stundと
建築家Franz Matuschekにより
作られたものです。
正方形の泉の真ん中に、しゃがんでいて顔と手を上に向けている、等身大以上の
„Lauschendes Mädchen“ (耳を澄ましてじっと聞いている女性)が表現されています。
シューベルトは1828年11月19日に亡くなっていますので、この泉はシューベルト
没後100年という記念の年に作られたわけです。
ここはシューベルトの生家やシューベルトが洗礼を受けた教会も比較的近くにあり、
それらは現在ウィーンの9区に位置しています。
このシューベルトの泉はLiechtensteinstraße とAlserbachstraßeが交わる、
リヒテンシュタイン宮殿の庭園の外側にあります。