地元のクリスマスイヴはどんな感じ?

昨日は12月24日クリスマスイヴでした。

オーストリアではChristkindがプレゼントを持ってやって来ます。

うちにもChristkindが夜にやって来ました。


宗教的には復活祭が一番重要ですが、生活の中での年間行事としてはこのクリスマスが

一番重要です。

12月24日は地元ではたいてい家族と共に過ごすクリスマスで、遠くに住んでいる人もこの時期には帰ってきて、家族皆でクリスマスを過ごします。

 それまでのアドヴェントでは、

街中のChristkindlmarktと共に

クリスマスの雰囲気を大いに楽しみながらクリスマスプレゼントは何がいいかを考え、そうこうしているうちにクリスマスツリーが街中に売られと・・・。

週末ウィーンの街は至る所で渋滞し、近隣諸国を始め、外国の観光客でごった返し、

クリスマスイヴに近づくにつれてせわしさが感じられます。

 

そしてこちらでは24日の午後からは、街は徐々に静かになっていきます。

それまでのクリスマスの盛り上がりはまるでうそのようです。

 

お店もレストランもクローズし、このクリスマスイヴに外食をしよう・・・

なんて人は普通はまずいないでしょう。


皆さんが家庭でいわゆるクリスマス

パーティーを行いますが、実際には

パーティーというよりも、家族が集まり会話をしながら、プンシュを飲み、夕食をし、そしてプレゼント交換を楽しむわけです。

 

家族がそれぞれ持ち寄ったプレゼントは、クリスマスツリーの下に置きます。

 

そのためツリーの下にはたくさんのプレゼントが、Christkindによってもたらされたというわけです。

 

夕食は何を食べるかというと・・・

魚を食べる習慣が多く見られます。その中でも鯉なども多く食べられ、また鱒やカマスなどを食べる人も多いでしょうか。

 

フライで食べる人もいれば、ソテーにして食べる人もいると思います。

 

これは「魚」がキリストのシンボルとして古来から使われてきた・・・ということも

理由のひとつです。

 

チキンを食べることはまずないでしょう。

12月6日に「聖ニコラウスがサンタクロースになった」でも書きましたが、

アメリカに移民したオランダ人達は、慣れない土地で、今までのように家畜を飼うことは

最初は難しかったようです。

そこでチキンを食べることから、始まったとされています。

 

夕食が終わると、いよいよBescherung(ベシェールング)といわれる

プレゼント交換です。

 

この時に歌われるものが、昨日紹介した「きよしこの夜」です。

 

この曲は地元の人にとっては、特別な曲であり、クリスマスソングとして、クリスマス時期にひっきりなしかかっているわけではありません。

 

クリスマス時期の、しかもこのプレゼント交換の前だけにこの歌を歌う地元の人が

多いと思います。

 

できればギターの伴奏で歌うべきとされています。

 

ちょっと敬虔な雰囲気になりますね。

 

歌い終わって、皆さんと「Frohe Weihnachten!」

(フローエ・ヴァイナハテン・・・クリスマスおめでとう)と言いながら、

共に抱き合います。

 

その後、お互いにプレゼントをその場で開いて皆さんで楽しむわけです。

 

この時だけは夜の教会のミサに行く人も多いと思います。

 

日本で言う初詣のような感覚でしょうか。

 

今日の12月25日、明日の26日はお休みです。

 
この過ごし方はあくまでも一般的な流れです。
中には友達と過ごす人もいるでしょうし、また家庭によってそれぞれの習慣があることと

思います。


去年うちは夕食の前にBescherungでしたが、今年は夕食の後でした。

 

 

 

 

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