ウィーンは森の都と言われ、緑がとても多い街ですが、ウィーンの森を除き、街中で最も
緑が多い場所と言えば、映画「第三の男」で登場する有名な大観覧車があるプラター公園
です。
映画を知ってる方は、やっぱりこの大観覧車に乗ってみたいですし、また知らなくても
名物大観覧車からの眺めを楽しみたいですね。
でもここは地元の皆さんにとっては、豊かな緑がある憩いの場所であると同時に、
そこそこ大きな遊園地でもあり親しまれています。
プラター公園は意外と歴史があって12世紀半ば1162年、バーベンベルク王朝時代の
フリードリヒ1世がPratumと呼ばれたこの土地を貴族に与えたという記録があります。
このPrater という名は、ラテン語のPratum(プラトゥーム)から来ているという説が一般的で草原というような意味があります。
この場所はドナウ河が流れていた水郷のような自然地帯で、持ち主がよく変わりましたが、
1560年にハプスブルグ家の後の皇帝マクシミリアン2世が入手し、狩猟の場所となります。
実際ここでは1920年まで狩猟が行われていたようです。
1766年にマリア・テレジアの長男ヨーゼフ2世によってこのプラターが一般に開放され、
カフェや店などが営業を始め、プラター遊園地の下地ができました。
1873年にはこのプラターを会場としたウィーン世界万博が開かれ、本格的な行楽地として
始まることになります。
現段階でアトラクションの数は有名な大観覧車や、またレストランを含めて128もあり、
入場無料の遊園地です。
それぞれのアトラクションで定められた料金を払って楽しみます。
数種類の絶叫マシン、フリーフォール、ゴーカート、お化け屋敷や射撃のような昔からある
ものまで、子供から大人まで楽しめます。
しかしここで1日遊ぶと、東京ディズニーランドよりもはるかに高くつきます。
でも大きな緑があるわけで、散歩しながら遊園地を少し覗いてもそれなりに楽しいです。