ウィーン旧市街の3大歩行者天国として、ケルントナー通り、グラーベン、コールマルクトが挙げられますが、その中で一番美しいのはグラーベンです。
Graben (グラーベン)はケルントナー通りとシュテファン大聖堂の間にあるStock im Eisen Platzからコールマルクトまでの約300mで、広場のような通りです。
ローマ時代ヴィンドボナの頃は堀になっていた所なので、堀=Grabenということです。
ヴィンドボナの中心部を囲んだ城壁の南側の堀グラーベンは、コールマルクトを越えたもっと奥にある現在のNaglergasseの終わりまで続いていました。
バーベンベルク時代の12世紀の終わり、ウィーンの街を拡張する際に城壁が築かれていく中で、おそらくその時にローマ時代の残りの城壁と共にこの堀が埋められ、整備されました。
13世紀終わりには市場でもあり、果物なども売られ、14世紀前半はキャベツ、15世紀にはその他の野菜も売られていました。
場所がらよく、お祭りや皇帝や大公などの凱旋セレモニーも開かれています。
1973年5月にシュテファン広場の地下鉄の建設に伴い、
それに先立った1971年には試験的にウィーンで最初の歩行者天国とになります。
グラーベンにはJosefsbrunnen(ヨゼフの泉)、Leopoldsbrunnen(レオポルドの泉)、ペスト記念柱の3つがあります。
1枚目の写真はケルントナー通り側からの光景で、2枚目の写真はコールマルクト側からの光景です。
このグラーベンはウィーンの歩行者天国では一番美しい通りです。
クリスマス時期のグラーベンのイルミネーションも素敵なので興味ある方は御覧下さい。