ウィーンにいる限り、このオーストリアという国にアルプスが大きく横たわっているということはあまりピンと来ないと思います。
しかしこのオーストリアは国土の63%が山岳地帯でウィーンを少しでも離れれば自然が作り出した変化に富んだアルプス山脈の地形と美しい風景が広がっています。
ウィーンにいてアルプスと言えば、スイス方面である、ザルツカンマーグートやもっと西側のチロルを最初にイメージすると思いますが、ウィーンからずっと南へ行った
シュタイヤーマルク州やケルンテン州にだってアルプスが横たわっています。
そのケルンテン州の州都クラーゲンフルト近くに横たわる、有名な湖があります。
それがWörthersee (ヴェルターゼー)・・・ヴェルター湖(ヴェルト湖)です。
ヴェルター湖はケルンテン州の
州都クラーゲンフルトから西側に4km程離れた所にあり、東西に細長い湖です。
標高439m,面積19.39km²,
長さ16.5km,幅1.7km,
最深85m、一周42kmです。
氷河期の氷河によって大部分が形成された丘のような地形の
中に湖があります。
写真左の手前に細長い半島が見えますが、Maria Wörth(マリア・ヴェルト)という有名な巡礼教会があります。
ケルンテン州で一番大きな湖の
ヴェルター湖はオーストリアだけでなく、ヨーロッパでも人気ある避暑地のひとつで、
ブラームスやマーラーも滞在しています。
氷河で形成された湖にもかかわらず、水温が高いことが特徴です。
上の写真とこの2枚目の写真は
Pyramiedenkogel (ピュラミーデンコーゲル)という標高850mのこの山の展望台から
撮影したものです。
ここからの眺めはとても素晴らしいです。
Pyramidenkogelは2013年6月から新しい展望台が活躍していて、木の素材で作られた
世界で一番高い展望台となりました。
しかも、エレベーター、階段で上に上れるだけでなく、上から滑り台で降りてくることが
できます。この滑り台はよくプールにあるウォータースライダーのようで、筒の中を滑っていきます。このタイプの滑り台としてはヨーロッパ一番の51.4mの高さです。
このヴェルター湖には魅力的な湖畔の街がいくつかあり、Pörtschach,Velden,Maria Wörthなどが知られていて、ホテルやペンションなどがたくさんあります。
水質もとてもいいです。
ここからオーストリア最高峰グロースグロックナーにも行き易いです。