オーストリアにはたくさんの廃墟のお城があり、たいていは地元で有名なハイキングコースになっています。
すでにこのコーナーでも、ヴァッハウ渓谷のデュルンシュタインにあるクエンリンガー城やシュピッツにあるヒンターハウスの廃墟のお城、ウィーンの森にあるメードリンクの廃墟のお城などを紹介していますが、今回は温泉地バーデンです。
こちらはウィーンの南の森一角にある有名な歴史ある温泉地バーデンの中心から少し外側にある廃墟のお城ラウエンシュタイン城 (Burgruine Rauhenstein)です。
このお城はおそらく12世紀にTursen騎士の家系によって建設されました。
強奪騎士が繰り返し住み、何度も壊されては修復されてきました。
マリア・テレジアの長男ヨーゼフ2世により、18世紀終わりにDachsteuer
(直訳すると屋根税金、いわゆる富裕税の一環で、屋根の面積によって税金が計算される)が導入されて、借金から廃墟となりました。
ちなみにこの時代多くの城の屋根に傾斜がつけられました。
このラウエンシュタイン城はいつでも上ることができます。
塔の中にはかなり急な階段が設置されていて、塔の上まで上がることができます。
この塔の上からのバーデンの眺めは素晴らしいものがあります。
こちらの写真はラウエンシュタイン城の中に入って、塔を上り、上からのお城の眺めです。
このラウエンシュタイン城は、ルドルフ皇太子の有名な事件"悲劇のマイヤーリンク"からHelenental (ヘレーネ渓谷)をバーデンまで走り、バーデンの入るとすぐ左上の小高い所に建っています。