これまでの旅行で免税(TAX FREE) の手続きをして、書類を持っている方は、帰国時に免税品を手荷物にするか、スーツケースに入れるかを決めます。
液体類や刃物などは無条件でスーツケースに入れることになります。
免税の手続きは、"EUの最後の都市で行う"という規則があります。
免税の手続きをする場合は以下3つのどれかに当てはまります。
①オーストリア航空の直行便で帰る場合
もしくは経由でウィーンが最後のEU都市である場合
※2019年2月17日よりANA(全日空)羽田便も毎日就航しています
オーストリア航空の直行便の場合はウィーンがもちろん最後のEUの都市ですから、免税品を手荷物にしようがスーツケースに入れようがウィーンで手続きします。
●手荷物にする場合
搭乗券チェックを通り、セキュリティーチェックを受け、さらにパスポート審査の後、
手荷物用の税関の窓口があるのでそこで品物を見せ、スタンプをもらう。
●スーツケースに入れた場合
チェックインカウンターで荷物を置いて、重さが量られ、行き先までのタッグが
巻かれたらスーツケースが戻ってきます。
そのスーツケースを持って後述する税関のカウンターへ行き手続きをします。
無人カウンターもありますが、免税品がある場合は必ず有人カウンターへ行きます。
②EU都市経由で免税品が手荷物
経由で免税品を手荷物にする場合は最後のEU都市で手続きします。
例えばウィーン~フランクフルト~成田であればフランクフルトで行うわけですから
ウィーンでは何もする必要がありません。
③EU都市経由で免税品がスーツケース
経由で免税品をスーツケースに入れた場合は、スーツケースはウィーンからスルーで
日本まで流れるので、ウィーンで手続きします。
チェックインカウンターで荷物を置いて、重さが量られ、行き先までのタッグが
巻かれたらスーツケースが戻ってきます。
そのスーツケースを持って後述する税関のカウンターへ行き手続きをします。
チェックインカウンターで普通は係りがその時に「TAX FREE?」と聞いてきます。
免税品をスーツケースに入れたら、直行便だろうが経由だろうが、必ず「TAX FREE」とか
「Zum Zoll」(ツム・ツォル)と言って下さい。
そうすれば係りはスーツケースを流さず、再びこちらへ戻して来ます。
スーツケースが流れてしまった後では、2度と手続きはできないので注意が必要です。
右の写真は空港ターミナル3にある税関カウンターです。
戻ってきたスーツケースはここに持って行きます。
係りにパスポート、搭乗券、免税の書類を見せ、
スタンプをもらいますが、この時に係りに商品を見せて下さい・・・と言われたら、スーツケースを開けて商品を見せる義務があります。
書類に不備がなく、品物がスーツケースに入っていることがわかれば全く問題ありません。
スーツケースはその税関カウンターから日本まで流れます。
スタンプをもらった書類は、セキュリティーチェック後にある空港内の銀行ですぐ現金化できますが、現在は手数料が高いので、クレジットカードの口座へ振り込んでもらう・・・つまり郵送が一般的です。
こちらはターミナル1にある税関カウンターです。
こちらでもターミナル3同様に手続きをします。
もちろん内容は全く同じです。
ターミナル1には搭乗券チェックを受ける前に銀行がありますので、中に入る前に書類を現金化することができますが、手数料のことを考えると郵送がよろしいでしょう。
1枚の免税書類に複数の品物があり、この品物は手荷物で、残りはスーツケースで・・・というのはダメです。
必ずどちらかに統一して下さい。
でも書類が複数あり、この書類の品物は手荷物で、こちらの書類の品物はスーツケースで、というのはOKです。
貴重品や割れ物などの免税品は絶対に手荷物にして下さい。
スーツケースは想像以上に乱暴に扱われていますので、壊れる可能性があるからです。
経由で免税品を手荷物にする場合は、ウィーンから経由地に行く便が万が一遅れたり、また経由地での乗り継ぎ時間が短かったりすると、免税手続きをする時間がなくなることがあります。
免税手続きは義務ではありません。
EU外からの旅行者は髙い消費税を100%払う必要はないというあくまでもサービス的なものです。
そのため手続きがめんどうだからという理由で、やらなくたっていいわけです。
いわゆる権利放棄です。
でもせっかくいくらか戻って来るわけですから、やっぱり時間があれば手続きした方がいいと思いますよ。