ウィーンによく見られるこの時期の花79として、野生のシクラメンを前回紹介しましたが、
今回も野生でポツンと咲いていた花です。
こちらはドイツ語で Königskerze
(ケーニヒスケルツェ)、
学名ではVerbascum,
日本語でモウズイカ属です。
ゴマノハグサ科、
モウズイカ属の二年草です。
モウズイカ属は300種類ぐらいあるそうで、もっぱら中央ヨーロッパに多く見られますが、南ヨーロッパにも見られます。
日本ではモウズイカ属の野生種は分布していないそうです。
高さは50cm~150cmぐらいが
一般的ですがこの写真のものは50cmもなかったと思います。
開花時期は5月~9月で、ほとんどが黄色ですが、紫、薄紫、白も
あります。
乾燥している土壌でも長期で花を
つけるということや、ほっそりとした形に人気があるようです。
2000年以来、もっと背丈が低く、なおかつ花のサイズが大きい園芸種もいくつか登場した
ようです。
こちらでは観賞用として庭などにもよく植えられています。
これはウィーンからちょっと離れたクロイツェンシュタイン城のちょっとした森の散歩道に
咲いていたものです。