9月に入って学校も始まり、休暇が終わって通常の生活が始まりました。
去年から今年の冬は寒くなく、花も通常より3週間ぐらいとかなり早く咲き始めました。
夏は30℃を超えた日はもちろんありましたが、去年や一昨年ほど暑くはなりませんでした。
数日前に私が好きな散歩道のHagenbachklammで、去年8月の中旬にも紹介した野生のシクラメンがたくさん咲いていました。
こちらではドイツ語でEuropäisches Alpenveilchen
とかWildes Alpenveilchenとか、Zyklamen とも呼ばれ、学名はCyclamen purpurascens,シクラメン・プルプラセンスと日本語で呼ばれているでしょうか。
サクラソウ科のシクラメン属です。
シクラメンと言えば鉢に入った大きいCyclamen persicumが一般的かもしれません。赤、白、紫、ピンクなどの色があります。
これは高さ40cmぐらいで、この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)とされていて、ヨーロッパには17世紀頃に入って来ました。それが品種改良されて日本には明治時代末期に入って来たようです。
Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。
この野生のシクラメンの原産はヨーロッパで、南アルプス、オーストリアを含む東アルプスからバルカンまでの石灰質の地質で陰になる所を好み、標高2000mぐらいまで見ることができます。
最もヨーロッパアルプスの大部分は石灰岩アルプスですね。
高さは5cm~15cmぐらいとかなり小さく、ハート型の葉で、葉の中央は濃い緑、外側に白い斑点模様が見られます。
花の色は薄紫からピンクで、開花時期は8月中旬~9月です。
オーストリアではこの時期に多く見ることができます。
このシクラメンが咲くと、夏の終わりを告げます。