オーストリアは色々な建築様式を見ることができますが、やっぱりアーチが、見られるとヨーロッパらしく感じますね。
このコーナーでは以前、 アーチ構造、 美しいアーチ 1 とウィーンの街でいつも見られる
何気ないアーチの美しさについて書いていますが、今日は久しぶりにまたアーチをテーマにします。
といっても、回廊的なアーチではなく、建物の壁にアーチが組み込まれている
パターンです。
こちらは美しいルネッサンス様式の
アーチ構造です。
1階部分は大きなアーチで、2階から
上に小さめの整ったアーチが連続で並べられています。
これはザルツブルクの旧市街のあ
る中庭ですが、このアーチの奥には住居のようにそれぞれの空間に入れるように扉があります。
用途的にはパヴラッチェンによく似ていますが、パヴラッチェンと違って、外側にポツンと作られたバルコニー構造ではありません。
この中庭に入った瞬間にアーチが絵画的に何かを主張しているようです。
上の写真のような、建物の中庭外壁アーチ構造を今度は中に入って見ています。
この場所は上の場所とは違いますが、やはりザルツブルクの
旧市街の一角です。
内側から見ると、外側から見た時ほどの美しい印象はなく、
一般的な回廊的天井アーチを見ることができます。
このような構造は、ウィーンであれば例えば 王宮のStallburgなどに見られます。